ここのところ寒さが厳しいですが、週末だけは天気が良いです。
今週の新着目録です。同人グループ ぐるーぷANTIの「あぴいる」関連17冊です。
ぐるーぷANTIは、1968年1月に結成された漫画同人サークルです。初期は「わたぼうし」という肉筆回覧誌を発行し、1971年からは青焼きコピー誌「あぴいる」を発行した。初期メンバーにはふじもり久、深山のぼる、和田慎二、中川由美子等が居た。
ぐるーぷANTI「あぴいる 2号」1971年10月7日発行 A5青焼きコピー誌 16ページ 限定30部です。和田慎二「クマさんの10月」7ページ収録。別冊マーガレット1973年10月号に同じタイトルの作品があるが、こちらはそれのプロトタイプとなります。
「あぴいる 4号」1972年7月9日発行 A5青焼きコピー誌 30ページ 限定30部。和田慎二「もりそば幻想」、矢吹レイコ(中山星香)「Voice
of Spring」。この頃はまだ限定30部という少部数発行だった。
「あぴいる 5号」。1972年11月23日発行 A5青焼きコピー誌 34ページ。和田慎二「続 もりそば幻想」。浅井ミノル「銀河のあとをたずねて」。このタイトル中の「銀河」は若木書房発行の「銀河」のことで、鷹羽あこが主催したファンタジック・クラブの本部があった渋谷区初台の跡地を尋ねるコミックエッセイである。早瀬淳(はやせ淳)「JUN様ここに登場!!」。近況を語るエッセイ。この時点で矢口高雄のアシスタントをしていたようである。
「あぴいる 特別号」1974年7月29日発行 B6オフセット146ページ 限定300部。前の5号から2年弱ほど経過しての発行。メンバー層での参加のほか鈴木光明の三日月会からのゲストも多数参加している豪華本。和田慎二「ケーコとパパとアップルパイ」。こちらは75年花とゆめ増刊号に掲載した「バニラエッセンスの午後」のリライト。矢吹レイコ(中山星香)「お龍」と早瀬淳(はやせ淳)「リチャードとエミリー」。ゲストは市川ジュン・山田ミネコ・ささやななえ・いまいかおる等と豪華。
「あぴいる 7号」1974年12月22日発行 B6青焼きコピー誌 30ページ 限定70部。中川由美子「羊歯の丘」。この頃から部数が70部と増えます。
「あぴいる 8号」1975年2月16日発行 B6青焼きコピー誌 40ページ。真乃呼(石戸節子)「月うさぎ」。真乃呼とぐるーぷANTIの接点はよくわかりませんが、この語2回ほど作品が収録されます。
「あぴいる 10号(特別号)」。1977年1月発行 B6オフセット56ページ 限定200部。久しぶりのオフセットですが発行日がかなり変です。「あぴいる 12号」1975年9月15日発行(奥付表記はミスと思われる。実際は76年10月頃)よりも後の発行となっている。おそらく特別号として編集していたのは良いが編集が遅れたかオフセット印刷のための資金が不足したのかもしれない(^_^;)
「あぴいる 案内号」1974年9月発行 A6青焼きコピー誌18ページ。本来は「あぴいる 特別号」の付録として企画されたらしいが、諸般の都合で「あぴいる」新シーズンへの案内となったようである。
「あぴいる通信」1975年9月発行 A6青焼きコピー誌10ページ。「あぴいる 10号(特別編)」の発行遅れの言い訳用に発行されたようである(^_^;)
「こぴいる 創刊号」。1981年4月発行 B5コピー誌 6ページ。初のゼロックス式コピー誌。定期購読会員用だったようだ。この頃会員総数64名(女44名・男20名)だった。
全部紹介しきれませんでしたが、今週はこんなところでー。来週も同人誌の予定です。