来週の28日金曜日から、神田古本まつりが開催されます。この機会にぜひ神保町へ〜(^_^)/
今週の新着目録です。山田えいじ「ペスよおをふれ」の付録版19冊。流石にこれだけじゃなんなんで高橋真琴の便せん封筒が1点です。
まずは高橋真琴の便せん封筒から。
21cm×18cm位のサイズです。裏面が便箋になっていて、投函するときは二つ折りにして封かんして10円切手を貼って投函するスタイルです。
雑誌の付録ではなくて文具店などで販売された商品のようです。ただメーカー名とかは記載がないのでわかりませんでした。商品名は「まり子びんせん」と書かれております。
10円で封書が出せた時代は1951年〜1966年なので、高橋真琴の活躍時期と合わせると1960年代前半のものでないかと思われます。
お次はなかよし付録の山田えいじ「ペスよおをふれ」19冊です。
まずは基礎データ。
山田えいじ 本名:山田保徳。1921年7月21日生れ、広島県出身、2006年9月1日死去、享年85歳。戦中は戦艦大和の搭乗員だった。
もともと挿絵家だったが1957年ころから漫画に転じる。 1970年代以降は成年漫画を手がけ、その後は日本画画家となる。
「ペスよおをふれ」 正確なタイトルは「ペスょおをふれ」と”よ”の文字が小文字である。講談社『なかよし』1957年8月号から1959年12月号まで掲載された。総ページ数は約3,300ページと当時としては珍しい大長編漫画であった。
講談社から全8巻で単行本化もされたが、1958年7月号の中途までの約1,100ページを900ページ弱に再構成したものであり、単行本では3分の1までしか読むことが出来ません。
1957年8月号の第2回までは本誌掲載で、それ以降はすべて付録での掲載となっています。
一応今回目録掲載誌した号の判型とページ数を挙げておきます。
なかよし1957年11月号 付録 B6版 98頁
なかよし1958年1月号 付録 B6版 98頁
なかよし1958年3月号 付録 B6版 98頁
なかよし1958年4月号 付録 A5版 98頁
なかよし1958年6月号 付録 A5版 154頁
なかよし1958年7月号 付録 A5版 154頁
なかよし1958年8月号 付録 A5版 154頁
なかよし1958年10月号 付録 A5版 154頁
なかよし1958年11月号 付録 A5版 154頁
なかよし1958年12月号 付録 A5版 154頁
なかよし1959年1月号 付録 A5版 146頁
なかよし1959年3月号 付録 B5版 109頁
なかよし1959年4月号 付録 A5版 154頁
なかよし1959年5月号 付録 A5版 138頁
なかよし1959年6月号 付録 A5版 108頁
なかよし1959年8月号 付録 A5版 108頁
なかよし1959年9月号 付録 A5版 108頁
なかよし1959年10月号 付録 A5版 108頁
なかよし1959年11月号 付録 A5版 108頁
(頁数は表紙を含まず、扉と前回のあらすじ頁を含める)
多いときには154頁、少ないときでも98頁も毎月描き下ろしていたようです。驚異的な執筆速度です。
「ペスよおをふれ」は、1958年8月から1959年9月まで、松島トモ子主演でラジオドラマも放送されました。
当時の小学生女子には圧倒的な人気があったようです。人気のほどはこの紙芝居を見てもわかります。
(画像提供:榎本千賀樣)
大洋画劇社「ユリとペス」。昭和30年代前半の街頭紙芝居です。設定だけのパクリではなくてストーリーも丸パクリのようです(^^ゞ
今週はこんなところで〜。来週は同人誌の予定です〜。
さてお知らせ。
図書の家入魂の1冊『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』が10月25日に刊行されます。
Amazon:「超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界」
A5判型160ページの本ですが、 内容はぎっしり詰まっております。図版類も豊富なんですが、特筆すべきは息子さんをはじめ交際のあったマンガ家や当時の編集者などへのインタビュー記事の豊富さです。今まであまりプロフィールの知られてこなかった谷ゆき子の人となりが実によくわかります。貴重な1冊だと思います。
更に関西の方は吉報。この単行本の出版に併せて、京都国際マンガミュージアムでミニ展示も行われます。
展示:「すごいぞ!こわいぞ!谷ゆき子!」
期間 2016年10月27日(木)〜2017年1月31日(火)
◇開館時間:午前10時〜午後6時(最終入館は午後5時30分)
◇休館日:毎週水曜日(11月23日を除く)、12月28日〜1月4日
会場 京都国際マンガミュージアム 1階 吹き抜けホール
いままで廃棄されて存在しないと思われていた谷ゆき子の原画が展示されます。こ機会をお見逃しなく。
ああ、わたしも京都に飛んで行きたい。(翼もないしお金もない(T_T))。
漫画の手帖72号が刊行されました。表紙は菅野修です。ポップでクール(笑)。
巴里夫先生の「思い出あれこれ 第2回」が掲載されております。このコラムが巴先生の遺稿となります。
明日23日のコミティア118が初売りとなります。サークスペースはM36a 漫画の手帖事務局です。
よろしくお願いいたします。
では、また来週〜(^_^)/~~~