この一週間は猛烈な暑さでした。もう死にそー(;´Д`)
今週の新着目録です。貸本短編誌が19冊です。内訳は、金園社「すみれ」が2冊、東邦漫画出版「愛」と「しらかば」が1冊ずつ、ホープ書房「慕情」が1冊、若木書房「泉」4冊、「ゆめ」2冊、「こだま」2冊、「こけし」1冊、「風船」1冊、「風車」4冊。全部で19冊。
まずは「すみれ」。
左が「すみれ No.43」で表紙が花村えい子。右が「すみれ 別冊No.3」で表紙が谷悠紀子。何か同じ人のように見える(^^ゞ。
お次は東邦漫画出版。
「愛 No.2」です。表紙は高橋真琴。巻頭も高橋真琴で「のろわれたコッペリア」。光文社「少女」1957年12月号からの再録ですね。現時点分かっている限り最初期に描かれたマンガにおけるトウシューズに画鋲の描写で有名です。
こちらがその伝統芸?のトウ・シューズに画鋲のシーンです。
これにはオオトモヨシヤス「くちずけ」という作品も掲載。オオトモヨシヤスには珍しいちょっと劇画タッチの絵柄です。
こちらは「しらかば No.8」。表紙だけは高橋真琴。右は竜水信太郎「めんない草」。目の不自由な少女と落武者のお話。
ホープ書房「慕情 No.1」。表紙は糸賀君子。挿絵系の人です。扉絵は小酒井京也。知ってる人は知っている、さいとうたかをの別名義です。
こちらは、まちだのぶこ「乳兄弟」。わたなべまさこによく似てます(^^ゞ。
お次は若木書房・
「泉 NO.32」。右上が、わたなべまさこ「幻のばら」。左下が、むれあきこ「かげに咲く花」、右下が、武田京子「冷たい雨」。かなり良いメンツが揃っておりますが、こばやしけんいちのページに2枚落丁ありなので、安めの値段設定で。
「泉 No.36」です。下左はわたなべまさこ「黒い花 第2回」。下右は、武田京子「芝生あおく」。
「泉 No.42」です。下左は、武田京子「ママ」。下右は、松尾美保子「夜明け」。
「泉 No.52」です。下左、武田京子「3つのわら帽子」。下右、松尾美保子「太郎ちゃーん」。しまった上の42と画像のセレクトがカブっちゃった(^^ゞ。
「泉 No.61」。下左、巴里夫「あやめ島」。下右、関口みずき「風のいたずら」。
お次は「ゆめ No.35」。右は谷悠紀子「みめぐみの花」
さてお次は今週のネタ本。
「ゆめ No.69」です。右は、赤松セツ子「おねえさんのフィアンセ」。
これだけではなんてことのない普通の短編誌ですが、この号には第1回新人コンクールというものが発表されております。
画像小さくてちょっと読みにくいのですが、第1席に大矢千枝子「涙の白鳥」が選ばれております。さらに第2席には同じ大矢千枝子で「脱線臨時ママ」、さらに第2席には木原敏江「まあちゃん」、そした第3席にも同じ木原敏江で「風さわぐころ」とあります。
こちらが「涙の白鳥」の画像。大矢千枝子というのは言わずと知れたおおやちきのことです。この作品はバレエ漫画だったようです。これだけならまあ、こんな時代があったんだねということで済むのですが、問題なのはこれが掲載されている「ゆめ No.69」といのが、1965年9月ころに発行されていることである。実はその1年前の1964年に「こだま 別冊」等で、「しかえし合戦」、「けんかよそう」なんかでデビューは果たしているのです。なんで1年も経ってから新人コンクールに出てくるのかさっぱりわかりません(^^ゞ。
実は1年前のことは、無かったことになっている? それとも若木書房が忘れた? どうしてなんでしょう(^^ゞ
こちらも同じコンクールの画像。上の段の3コマは同じ大矢千枝子で「脱線臨時ママ」。中段左側が木原敏江「まあちゃん」。絵が乱暴すぎるとの評がついてます(^^ゞ。年代から算出して17才ころの投稿作品のようです。
「風船 No.5」。右は、角田まきこ「チビママ」。ところで角田まきこは、”つのだまきこ#と読むと思っていたのですが、”かくたまきこ”が正解でした。名前って難しいですね。
「風車 No.5」。右は竹本みつる「うちのパパ」。
残りは「こけし No.65」と「風車 No.44」と「風車 No.47」と「風車 No.51」。解説するのに疲れたので、表紙だけ乗っけておきます(超手抜き)。
今週はこんなところで〜。
皆様はお盆休みでしょうが、当店はお盆期間も絶賛営業中です。ぜひこの機会にご来店を〜!
来週は貸本の個人誌です。乞うご期待。