ようやく天気も安定しました。このまま古本まつりまで天気が持てばよいのですが(^^ゞ
神保町では28日金曜日から古本まつりですが、当店は29日からスタートします。「みなもと太郎原画展」の準備もあってちょっと遅れます(^^ゞ
当店のセールとしては恒例の100円均一セール含め色々やる予定です。詳細は28日金曜日の晩にお知らせします。
さて今週の新着目録です。講談社「なかよし」1957年(昭和32年)1月号〜1958年(昭和33年)6月号まで、13冊です。色々と掲載内容に変化のあった時代です。
順を追って解説します。
1957年1月号の新連載二つ。鈴木光明「あらまあ物語」。
谷川一彦の「星はみている」。左が1957年1月号、右が11月号。「星はみている」は、雑誌連載漫画では初めて原爆を扱った作品(単行本描き下ろしでは先例がある)です。内容に関してはこちらを参照してください。
こちらも1957年1月号。益子かつみ「ふりそで騎士」。新連載。
1957年2月号、手塚治虫「虹のとりで」。
1957年4月号、手塚治虫「こけし探偵局」。新連載。
1957年8月号、山田えいじ「ペスよおをふれ」。新連載。後のベストセラーにして当時としては異例の長期連載となる「ペスよおをふれ」の第1回です。
1957年10月号、石森章太郎「エリイデのうた」読切。
左、1967年11月号、わたなべまさこ「天使のひとみ」新連載。右、1958年4月号。
わたなべまさこは光文社『少女』1957年お正月増刊号で雑誌デビュー。8月には集英社『少女ブック』で「やまびこ少女」連載開始。わずか1年たらずで超売れっ子へと変貌した年です。
右、田山たもつ(山田えいじ)「まり姫かがみ」
左、手塚治虫「リボンの騎士」。右、遠藤政治「みえないとけい」。
石森章太郎「キキちゃん」。
1958年1月号からページ数が80ページ以上増え、新旧の連載が一気に変わります。
田山たもつ(山田えいじ)「まり姫かがみ」
手塚治虫「リボンの騎士」
わちさんぺい「ミツバちゃん」
石森章太郎「キキちゃん」
遠藤政治「みえないとけい」
町田ウメ子「にじをもとめて」
山根ただし「なかよし横町」
吉田松美「マリモちゃん」
高野よしてる「あかちゃん王子」
松沢のぼる「いたずらサッちゃん」
林房雄・勝山ひろし「七色の湖」絵物語
宇野信夫・江川みさお「なきぼくろの奈加ちゃん」絵物語
森至・若菜珪「どんぐり通り右左」絵物語
山田風太郎「とびらをあけるな」渡辺典子 写真小説
実にマンガ作品10本、絵物語4本の新連載がありました。
最後にちょっと気になる作品。
1958年1月号から、吉田松美「マリモちゃん」という連載が始まり、4月に連載終了するのですが、4月の号をよく見ると吉田松美ではなくて桑島洋になってます。しかもこの桑島洋の絵は牧かずまによく似ております。う〜ん、この4月号から牧かずま「赤い松葉づえ」が新連載(ただし付録なので本誌には収録されていない)しております。なので別名義だったのでしょうか。それとも牧プロダクションということで別人だったのでしょうか。
今週はこんなところです〜。
次回の更新はなぜか27日金曜日に行います。ではでは〜(^_^)/~~~