神保町裏通り日記
 
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2021年
9月25日(土)
天気(曇)

 

 

 急に暑くなったり涼しくなったり忙しい天気です。

 今週の新着目録です。雑誌ちょこちょこ。

 

  

 

 白泉社ララ増刊「ショート・ストーリーズ」です。1987年夏の号、1988年春の号、1988年夏の号と都合3冊刊行されました。A5判型で約230ページ、4ページから16ページくらいの短編が約20編収録されております。メンバーは当時の白泉社系の先鋭から新人までと幅広く収録されておりました。今となっては懐かしすぎるメンバー揃いです。

 

 新書館「グレープフルーツ」は売切補充です。今回は1号〜31号(途中30号は欠)の30冊です。年代的には1981年から86年とこれもメンガーが店主にとっては涙ちょちょぎれるくらい懐かしいです(笑)。

 

 

2021年
9月18日(土)
天気(雨)

 

 

 台風向かってきてます。被害少ないとよいのですが(^_^;)

 今週の新着目録です。貸本関連ちょこちょこ。

 今週の目玉はこれ。

 

 楳図かずお「続 花びらの幻想」です。金龍出版社発行。正確な刊行年は不明ですが1959年ころと思われます。浦島乙女と歌女という母娘のバレリーナの物語です。それにしても当時は屋外で(しかも雨の中)トウシューズとチュチュで踊るイメージはデフォルトだったのでしょうか(^_^;)。

 

 日本語版「スーパーマン」第1巻。1959年に少年画報社から発行されたものです。ナショナルコミックス社の世紀許諾品ですが、作画者は不明ですが画の方は日本で書き直されているようです。この方面の識者に依れば純粋描き下ろしではなく、海外版をトレースし直したものらしいということです。

 きんらん社発行、下山長平「イナズマ君」です。一応「死の決闘編」となっておりまして、東京に上京するシーンで終わっております。少年画報社から単行本がでてますが、それとの関連はよくわかりません(^_^;)。

 ヒロ書房発行の山田ミネコ単行本です。まだ山田美根子名義の頃のものです。全9冊中飛貸本が4冊、貸本上がりが5冊とコンディションはいろいろ。ちなみに「学園カレンダー」に収録の「春の歌」は山田美根子のデビュー作となります。「学園カレンダー」の発行日は1970年1月頃です。

 

 東京漫画出版発行「新 爆笑ブック」6号。あだちつとむ(あだち充の兄)「3ばか兄弟」掲載。

 

 

2021年
9月11日(土)
天気(曇)

 

 

 相変わらず天候不順です。でもコロナは減ってきていてちょっとうれしい。

 今週の新着目録です。久しぶりの肉筆街頭紙芝居5点です。

 街頭紙芝居については以前紙芝居を特集した際に作った説明文がありますのでこちらをご参照ください。

 今回は3種類5点となります。まずは、ひかり社「ロボちゃん」。お笑いモノは長いシリーズが多いです。こちらは2021話目。毎日1話ずつ作っていても5年半に及ぶ計算です。

 ロボットハンドカーが盗まれたので、対岸を渡って近道しようと狐に頼んで船に返信してもらいますが、重量オーバーで沈んでしまい、さて! というお話。

 

 あづまや会「ヤス坊」です。こちらも長くて2800話目。こちらもロングセラーで8年弱は続いている計算になります(^_^;)。

 明日は早起きして体操をやる予定のヘナ子。母親と一緒に寝ていたが突如夜中に寝ぼけて体操を始めてしまう。母親にたしなめられてがまたも寝ぼけて体操を始めてしまう。父親の寝床へと追い出されるヘナ子だが、そこでもやはり寝ぼけて体操を始める始末(^_^;)

 

 こちらは画劇文化社制作の「かっぱ珍国 とんてんかん」。第1話、2話、4話の3点。かっぱの国から地上に遊びに来たトン坊、テン坊、カン坊の3人組、早速たぬきの爺さんの庭の柿の実を盗もうとするが…。こちらはストーリー物で全22話の作品でした。

 

 

 

 

 

2021年
9月4日(土)
天気(雨)

 

 

 今度は雨ばっかり続きます(^_^;)

 今週の新着目録です。雑誌は1冊、単行本は8冊。また少ないなぁ(^_^;)

 

 

 なかよし1970年2月号です。阿万紀美子・あべりつこ「雲の中の白い花」読み物、北条なみえ「ウィーンのバラ」掲載。萩尾望都「クールキャット」はデビュー三作目で、なかよし本誌には初登場。

 

 堀泉下「妖精おとし」。途中で堀仙果とペンネーム変えましたが、商業の方ではほとんど見かけなくなりました。独特な雰囲気が好きだったんですが(^^)

 

 水上澄子は6点。「樫の木物語」「ぼくたちの行進曲」「花かざりの道」「たとえば野に咲く花のように」「恋の絵はどうかくの?」「銀色のリフレイン」全2巻。
 水上澄子のコミックスは一度復刻されているのですが、なぜか「ぼくたちの行進曲」だけ未復刻です。原作のからみなんでしょうか?

 今回はこれだけ〜(^_^;)

 

 

 

2021年
8月28日(土)
天気(晴)

 

  残暑キビシーですね(^_^;)

 今週の新着目録です。雑誌月刊ベティ、まんがアニメック、JUN(JUNE)、コミックモエの4種類。

 

 アニドウ発行『月刊ベティ』。発行元がアニドウだけあってアニメーターの漫画が結構掲載されている。でも当時はアニメーターがマンガ描くのは珍しくなかった。画像は吉田秋生「無題」。無題というタイトルではなくて本当にタイトルの記載がない。こういうタイトルがない作品てあとから調べるのが大変(^_^;)。結局単行本に収録されたかは不明。

 

 

 ラポート発行『まんがアニメック』。1号と2号。4号まで出ましたが、今回は2号までの入荷。1号には和田慎二「JENNIE `83」と庵野秀明「お風呂」が掲載。どちらも単行本未収録。

 ジュネは1冊だけ。まだ誌名が「JUN」だったころのジュネ。1978年12月号で通巻は2号目。

  

 1988年の創刊です。ファンタジー系のマンガ誌が商業的に成立した良い時代でした。坂田靖子、高橋葉介、藤原カムイ、ふくやまけいこ、ますむらひろしなど今からすれば結構良い執筆陣ががいました。

 3号には松本大洋「子供の頃に見た空は。」という読切作品も掲載。松本大洋の母親が書いた同タイトルの詩集がありますが、内容的には別物のようです。きちんと確認していませんが(^_^;)

 今週はこんなところで〜

 

 

 偕成社『コミックモエ』は1号〜7号。

 

 

2021年
8月21日(土)
天気(曇)

 

 さすがにまわりでもコロナにかかったという人が増えてきました。皆様も十分お気をつけください。

 今週の新着目録です。同人誌1冊、雑誌3冊。す、少ない。申し訳ありません(^_^;)

 

 

 まずは同人誌。ブロイラー発行「ブロイラー 創刊号」です。発行者の田中宏文をはじめ、ホンマユウジ、さくらのみお、南房秀彦、ゲストで平口広美「Love」と執筆者もかなり濃い1冊です。

 

 

 週刊少女フレンド1966年35号。楳図かずお「黒いねこ面」と読切で大岡満智子「すずらんの歌」。

 

 光文社「少女1956年1月号」。勝山ひろし「泣くな白鳥」絵物語に手塚治虫「そよ風さん」、藤子不二雄「泣きだした王さま」読切、横山光輝「白ゆり行進曲」掲載。

 

 集英社「少女ブック1957年2月号」。手塚治虫「あらしの妖精」と横山光輝「牧場の合唱」掲載。

 今週は少なくてすみません(^_^;)

 

 

2021年
8月14日(土)
天気(雨)

 

 

 コロナ禍に加え豪雨です(泣)

 今週の新着目録です。今週は「なかよし」1冊と「ちゃお」13冊。

  

 

 「なかよし」1971年3月号。いがらしゆみこ「おじいちゃんをマークしろ」と坂本ミドリ「3人めのロゼッタ」。

 ちゃおは1996年が9冊に2007年が4冊です。

 小学館「ちゃお」は1977年に創刊されますが、部数の低迷が続き1992年に10万部を切ったことによりテコ入れがなされ幼年誌の「ぴょんぴょん」と合体された。その後部数は上向き90年代中盤には「なかよし」を抜いて2位となり、2000年代前半には100万分を超え1位に浮上した。ただし2021年現在は20万部まで低下しています。

 

 

 この時代は谷沢直、やぶうち優、赤石路代、すぎ恵美子など店主も一応把握できてる作家が多いです。

 

 

 こちらは「ちゃお」2007年4月号、7月号、8月号、9月号。ここらへんの連載陣となると店主もさっぱりわかりません。それにしても目が大きいなぁ(^_^;)。表紙絵も作者の見分けがつかない。専門店店主としては情けないが(^_^;)。

 

 それにしても現在も「ちゃお」で連載中のおのえりこ「こっちむいて!みい子」はすごいなぁ。もともとは1990年の「ぴょんぴょん」で連載が始まった「みい子でーす!」がもとなので、実に31年も連載が続いております。単行本も35巻まで出ています(^o^)丿

 来週は色々ごちゃごちゃの予定。

 

 

2021年
8月7日(土)
天気(曇時々雨)

 

 

 相変わらずの暑さです。コロナワクチン2回目接種完了しました(^o^)丿。でも油断は禁物。副反応は微妙に出ましたが、大したことはありませんでした。

 今週の新着目録です。貸本2冊に陸奥A子の単行本11冊です。

  

 第一プロダクション発行、辰巳ヨシヒロ「人間蒸発」。短編集で併催として「雨と凶器」「銀座キッド」の3編収録。

 もう1冊は、東考社発行・影丸譲也「硝煙牧場」。個人誌みたいですがどっちかといえば、短編集的な内容です。影丸譲也はもう1作、

 「流れ者」です。表題作の「硝煙牧場」とおなじ西部劇物です。

 併催は、畠大輔「月のひとりごと」

 今では畠大輔はほとんど語られることのない漫画家です。商業雑誌では少年マガジンの増刊などで多少短編を発表しているくらいです。
 この「月のひとりごと」は、3話構成となっていて最初は西部劇として始まりますが、2話目で忍者が登場するSF的展開になります。実は1話目のガンマンと2話目の忍者は同郷の異星人でしかも時空間を超えている(^_^;)。3話目にいきなり女の子が出てきて、ちょっと強引なラブロマンス展開(^_^;)。各話のつながりがちょっと強引だけどかなり面白い作品に出来上がっています。

 

 作画的にも技術レベルはかなり高いです。でもちょっと真崎守風ですね(^_^;)

 陸奥A子11冊は毎度おなじみなんで書影だけ乗っけておきます(手抜きww)。

  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後に「漫画の手帖 TOKUMARU24」の通販のお知らせです。

こちらをご確認の上、ご注文ください(^_^)/

 

 ではではまた〜。

 

2021年
7月31日(土)
天気(晴)

 

 

 コロナ、凄まじいペースで増えております。秋には収束願いたい。

 今週の新着目録です。本村三四子の貸本漫画4冊と単行本色々7冊です。

 本村三四子は山口県出身。金園社の『すみれ40号』の「友情のかけ橋」がデビュー作。もともとは金龍出版が主催していた漫画スクール(新人養成グループ:詳細不明)に所属していたようです。名前の三四子は本名で3月4日生まれだったからだそうです。

 

 金園社虹文庫58:本村三四子「幸福えの序曲」。この頃定番のバレエ物です。ちなみにカバー表紙は「幸福え」ですが扉の方は「幸福へ」になっております。

 金園社虹文庫60:本村三四子「幸せさんこんにちは」。先の作品も併せデビューして間もない頃ですが、絵柄も安定しておりますね。

 

 金園社虹文庫62:本村三四子「朝やけ空と若い声」。コンディションは半欠が10枚程度あり、ジャンクです。先の2冊も含め表紙の絵は無表記ですがおそらく谷ゆき子と思われます。

 

 若木書房・若木青春コミックス2:本村三四子「春風のうた」。1966年、デビュー2年目ころの作品です。

 お次は単行本。

 創美社・レインボーコミックス:あつたゆりこ「ひき裂かれた顔」。作者得意のホラー作品で創美社発行なのであまり部数がありませんでした。2枚目の絵はまだ中盤で、この段階で結構エグいです(^_^;)

 

 みのり書房・アウトコミックス:浪花愛「シャア猫のこと」。猫になったシャアとガルマを中心にガンダムキャラが総出演。可愛くて結構好きでした(^^)。もう1冊はみのり書房・アウトコミックス:浪花愛「灰皿猫」。駅の公衆灰皿(昔はあったのよ)の中に住んで占いを生業とする猫さんおお話。

 

 北冬書房・湊谷夢吉「マルクウ兵器始末」。 初期短編集で、表題作は旧日本軍の地対空ミサイル(奮龍とは形が違う)に関するお話。
 マガジンハウス:片岡聰「石喰う男」。カラスヤサトシの本名名義での初期作品集。

 たまにはアダルトも。

 スコラ発行:山野一「ドブさらい劇場」。初期版の方です。中身読むとちょっと頭がクラクラしそうだ(^_^;)

 

 久保書店:早見純「性なる死想」。著者サイン・カット付きです。

 今週はこんなところで(^o^)丿。来週の目録更新ですが、コロナワクチンの接種2回目が6日金曜日に致します。副反応でダウンしていたら、お休みするかもしれません(^_^;)

 

 

2021年
7月24日(土)
天気(晴)

 

 

 東京では”オ”のつくお祭りが開催中ですが、神保町は静かです。先週は緊急の入院のため目録更新お休みしてすみませんでした。

 今週の新着目録です。単行本4冊とみなもと太郎「風雲児たち」の原稿5点です。

 今回のみなもと太郎「風雲児たち」の原稿は。「風雲児たち」から1点と「風雲児たち 幕末編」から4点になります。

 B4サイズ原稿用紙(作画グループ名入り原稿用紙)に作画。企画記事用のカットと思われる。多少の黄変とテープシミあり。

 B4サイズ原稿用紙(名村大成堂原稿用紙)。リイド社版「風雲児たち 幕末編」。ただしボツ原稿と思われる

  B4サイズケント紙に主線をコピーした後に手彩色。ボツ原稿。

  B4サイズケント紙に主線をコピーした後に手彩色。ボツ原稿。

  B4サイズケント紙に主線をコピーした後に手彩色。ボツ原稿。

 単行本は4点。

 若木書房ティーンコミックス、飛鳥幸子「白いリーヌ」。表題作は1967年の週刊少女フレンド掲載作品ですが、後半部が一時行方不明で単行本化時は差し替えられていたそうです。他に「ハワイの休日」、「クレリアのすばらしい大冒険」、「100人めのボーイフレンド」を収録。

 サンコミックス、伊東愛子「タッチ マイ・ハート」。表題作他「両性時代」収録。

 若木ティーンコミックスデラックス、高階良子「死神の歌がきこえる」。表題作他「あの人を消せ」、「その愛はだれに」収録。

 山野亜里子「日向が丘の少女」。ノルウェーの作家ビョルンスティエルネ・ビョルンソン原作のコミカライズ。

 今週はこんなところで。

 

 

 

2021年
7月10日(土)
天気(晴)

 

 

 東京地方は梅雨の晴れ間ですが、猛烈に暑いです(^_^;)

 さてまずは休業のご報告です。店主は2ヶ月ほど前網膜剥離の手術をしましたが、今回その手術の後遺症というか合併症のため再手術が決定しました。網膜自体は大丈夫なのですが、網膜の中心部の黄斑にパッカーという細胞膜が形成され視力低下をきたしました。7月13日に再手術をしますが、1週間ほどの入院となります。そのため7月13日より18日まで臨時休業致します。お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承の程よろしくお願い致します。

 今週の新着目録です。週刊マーガレット1982年11号から25号までです。単行本未収録となった川崎苑子の長編「TWO」の新連載から最終回15話分です。今回は15冊セットと16,17,18,22,23,25号の6冊はバラ売りです。

 

 主人公は幼馴染の小学生メイとトオル。メイの父親はスーパーの社長。トオルは母親と二人暮らしで母親はスーパーの従業員。そのスーパーの経営が傾きだして…。川崎苑子が得意な少年少女の日常と成長の物語です。
 単行本未収録の理由はよくわかりません。全部で約230ページくらいと単行本1巻に収まらない微妙なページ数が災いしたのかもしれません。

 この時期には弓月光「トラブル急行(エクスプレス)」の連載や葉月シモン(田中しょう)「スーパー・ノバ」読切などのSF作品の掲載があります。この時期ってSF流行ってたんですかねぇ(^_^;)

 誠に申し訳ありませんが、店主入院のため17日の目録更新はお休み致しますm(_ _)m

 

 

2021年
7月3日(土)
天気(曇)

 

 

 雨も昼ころにはやみました。熱海の方は色々大変なようですが…

 今週の新着目録です。貸本漫画9冊です。さがみゆき3冊、みきそのこ3冊、むれあきこ3冊。

 まずは、さがみゆき。

 ひばり書房、さがみゆき「奇理子の隠れ家」。奇理子という名は池川伸治の作品タイトルによく使われます。この当時はもう夫婦だったんでしょうかねぇ?

 

 若木書房、さがみゆき「青白いふたりの愛」。幽霊を愛した男というのは怪談話ではやはり鉄板ですね(^^)。

 

 金園社、さがみゆき「空と雲と青春と」。巻中に珍しいさがみゆき先生のお写真が(^^)

 

 東京漫画出版、みきそのこ「君の瞳に魅せられて」

 

 東京漫画出版、みきそのこ「禁じられた恋の墓標」

 

 東京漫画出版、みきそのこ「別れに愛の門出を」。バンビブックの頃は少女漫画風でしたが、3作品ともこの頃になると若干劇画調の絵柄で、技術的には当時としては結構上手いです。全く詳細わからない人ですが、絵柄からしてひょっとしたら男性作家の変名かもしれません。

 

 若木書房、むれあきこ「夜あけのうた」。父の死により世間に放り出された兄妹。兄は歌手を目指そうとするが…。

 

 若木書房、むれあきこ「ともしびは消えず」。題材としては珍しい、少年院が舞台のお話。

 

 若木書房、むれあきこ「ばんざい幸福さん」。化粧品会社の社長が貧乏なデザイナーに変身するというコミカルなお話。

  来週は未定(^_^;)

 

 



東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮