神保町裏通り日記
 
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2014年
9月27日(土)
天気(曇)

 

 

 気持ちのいい天気が続きます。良いことです。

 今週の新着目録です。予定とうってかわって急遽入荷した街頭紙芝居です。付録を期待していたお客様には申し訳ないです。

 街頭紙芝居は全部で10セット入荷。大半が新友会のものですが、1点だけ全優社の物があります。では順番に説明を。

 新友会・作画:藤沢信「魔人」は、5話、8話、9話、10話の4話分です。以前にも扱ったことがありますが、基本的なストーリーは、双子の弟により豹の脳みそを移植された科学者のちょっと猟奇的なお話です。絵の良さも相まって、なかなか出来の良い作品です。

 新友会・作画:藤沢信「太吉と交平」。こちらは18話の1セットのみです。1話分しか無いのではっきりしたストーリーはわからないのですが、太吉と交平というイタズラ小僧が、河童じゃないのかと思われる少女を付け狙うお話のようです。

 新友会・作:吉野實・画:藤沢信「愛憎航路」。こちらも第3話の1話分しかありません。ストーリーもはっきり分かりませんが、スリの男がある金持ちの赤ん坊をすり替えて育てる。やがて8年が過ぎ…というお話。

 このセットだけ最後の10枚目がすり替わっているような気がします。はっきりした確証がなく他のページとスレキレ具合が一致しているので長い間一緒に使われていた可能性があるのですが、どうも絵とト書きが一致してないような印象を受けます。そんなわけでちょっと割引です。

 新友会・作:吉野實・画:藤沢信「片目の人魚」。こちらも第13話の1話分しかありません。ストーリーもさっぱり分かりません。どうもある島に流れ着いたビンタという親子が不思議な現象に出くわすという流れのようです。片目の人魚がどう絡むかもちょっと不明。

 こちらのセットはちょっとコンディション不良なんでちょっとお安め。

 こちらは、新友会・作画不明「レッド・テイラー 青銅の牛」。26話、31話の2話分。レッド・テイラーって”赤い仕立屋”?と思ったのですが、どうやら主人公の名前がテイラー(赤い服きたガンマン)ということのようです。主人公に対するはフンドル族と青銅仮面と謎の白衣の怪人。くんずほぐれつの大乱闘です。

 最後は全優社のもの。今回のイチオシです。

 全優社・作:アダチトヨオ・画:田中文子「故郷の顔」。第10話の1話分のみ。これも背景のストーリーは分かりませんが、どうやらサーカス団にまつわるお話のようです。

 これだけではなんともない話ですが、注目ポイントは裏に記載されて2つのハンコ。

 ”C”と”P”が記号化されたハンコが押されています。これはGHQの検閲印です。”C”と”P”は、”Censorship Permit(検閲許可)”の意味だと思われます。
  紙芝居は戦後すぐから昭和25年に紙芝居倫理規定管理委員会が発足するまでは、GHQのCCDによる検閲が行われておりました。占領下での発行だったことを示すものです。

 もう一つのハンコがこちら。紙芝居貸し元の”合資会社 全優社”のハンコです。住所が東京都神田区一ツ橋になっております。神田区というのは昭和22年3月15日以降、千代田区に再編成されますので、この紙芝居は戦後からこの時期までの短い期間に発行されたものだということがわかります。

 ちなみに全優社というのは、山川惣治の「少年王者」で人気を博した貸し元です。昭和28年頃の資料では所在地が荒川区の方ですが、この時期は一ツ橋にあったようです。
  更に”小学館内”とあります。これは全優社が小学館と関係があったと考えるよりは、小学館のビルの軒を間借りしていたということだと思われます。戦後すぐの建物が復興する前はこういったことは珍しくなかったと思われます。

 歴史的には非常に面白い一品だと思います。

 今週はこんなところで〜。

 来週は今回飛ばしちゃった付録の予定です。

 最後にお知らせ。

 明治大学・米沢嘉博記念図書館において「別マまんがスクールの成立と鈴木光明展」が開催されます。会期は10月3日〜2月1日までです。高名ながら今まであまり脚光を浴びることがなかった鈴木光明氏と氏の尽力により形成されていた新人少女マンガの育成の背景を知ることができる良い機会だと思います。入場無料ですので是非どうぞ。
 ついでにくだん書房も近いので是非どうぞ(笑)

 それでは、また来週(^_^)/~~~~

 

 

 

2014年
9月20日(土)
天気(曇)

 

 大分涼しくなってきました。もうすっかり秋の気配ですね。

 今週の新着目録です。古めの週刊少女フレンドと別冊少女フレンドが5冊。りぼんコミックスが1冊。少なくてすみません。他は単行本が色々ちょこちょこです。

 

 週刊少女フレンドは1963年6月30日号(27)

  

 週刊少女フレンド1964年5月24日号(22)

 

 週刊少女フレンド1965年4月27日号(17号)

  

 週刊少女フレンド1965年6月1日号(22)

 

 

 こちたは別冊少女フレンド1967年3月号。右は笛野八郎「恐怖の目」。笛野八郎という作家は1965年ころに週刊少女フレンドでデビュー。デビュー作は確か「母ちゃん杉」(100%確証がない(^^ゞ)。1969年ころに小学館のビックコミック賞で佳作取って、青年誌に移行したようなのですが、その後はお見かけしたことが無いです。

 

 

 りぼんコミックス1968年7月号。北島洋子「アンナ・カレーニナ」掲載。りぼんコミックスはなかなかコンディションの良いのが入荷しないのですが、こちらは文句なしのコンディション。

 単行本の方は再入荷が多いので適当に紹介(^^ゞ

 

 いがらしゆみこ「夏まつり」と樹村みのり「海辺のカイン」。樹村みのりは他数冊。

 

 あべりつこ「ノンノンプラス3」。今回はカバー袖テープ補強でちょっとコンディション悪しです。榛野なな恵「ハイジが来た日」も久しぶり。店主の好きな作品です(^^ゞ。

 来週はちょっと付録類やりたいと思います。

 

 

2014年
9月13日(土)
天気(晴)

 

 

 ムチャな雨の降り方さえなければ、良い季節なんですが…

 今週の新着目録です。週刊セブンティーン1986年〜87年です。とりあえずこれで在庫のセブンティーの処理は完了です。

 

 この年代のセブンティーンになるともはや何を解説したらよいものやら(^^ゞ;;;;

 そんなわけで適当に気になった作品とか気に入った作品とかをピックアップ。

 1986年1号掲載、津雲むつみ「優しい場所へ」。「王国の獣たち」のに続くケニアを題材とした作品です。

 1986年12号掲載、宮脇明子「ヤヌスの鏡 原説(オリジナル)」。ヤヌスの鏡って続編が色々あったんですね。知りませんでした。これは時代が50年ほど遡るようです。

 1987年6号掲載、島津郷子「1000日のディアナ」(第7回)。全8回の短期連載作品。芸能界ものですが、店主の好みにもろ合致(^^ゞ。全部読めなかったんですが、いい作品だと思います。

 今回手抜きですが、こんなところで。来週は古いフレンド系がちょっと出ます。

 お楽しみに〜(^_^)/~~~~

 

 

 

2014年
9月6日(土)
天気(晴)

 

 

 今年は残暑も短いかなと思ったらまたちょっと暑くなりました(^^ゞ

 今週の新着目録です。古めの「なかよし」6冊。「りぼんコミック」1冊。夏ももう終わりなのにホラーの単行本ちょこちょこ(^^ゞ。

 まずはりぼんコミック。

 

 りぼんコミック1969年8月号です。画像左下は、あすなひろし「ビリー・タムタムは空へ!」。あすなひろしらしい詩情性溢れる作品です。右下は、一条ゆかり「アランをおいだせ」。どちらも単行本未収録です。

 

 「なかよし」は1966年〜67年にかけて6冊です。

 

 この時期の人気作品は松尾美保子「ガラスのバレーシューズ」。1966年1月号が新連載(左画像)です。1977年12月号までの2年間連載されました。

 

 人気のもう一つが牧美也子作品。左が「花のコーラス」。右が「星のゆりかご」。松尾美保子と当時人気を二分しておりました。

 牧美也子は既にバレー物は描かなくなっておりましたが、まだまだバレー物の人気は根強かったようです。

 森下洋子のグラビアや懸賞ページにはバレエシューズ(トウ・シューズ)なんかが載っていました。

 

 高橋真琴の年賀はがき(1966年1月号)とか牧美也子の絵はがき(1966年3月号)なんかも綴込みでついておりました。

 

 今回もちょっと気になった漫画家を…。「なかよし」1966年6月号掲載。トオル・ヤマザキ「アラバマ先生ばんざぁい」。ストーリーはともかく絵はすごく上手い。「りぼん」1965年8月号にも描いていた方ですが、詳細は全く不明。誰かご存知ありませんか?

 今週はちょっと出かけなければならないので、こんなところで〜。

 来週はまたセブンティーンに戻る予定です。

 

 

2014年
8月30日(土)
天気(曇)

 

 

 そろそろ夏休みも終わりですね(関係無いですけど(^^ゞ)。

 今週の新着目録です。週刊セブンティーン1985年1年分45冊と単行本とかちょこちょこ。

 まずは週刊セブンティーン。

 

 やっぱりあんまり解説することがないのですが…(^^ゞ この点雑誌って当時どんなもんが流行っていたかとか誰に人気があったかがよくわかりますね。今回の1985年で言えば女子プロレスが流行っていたようです。

 

 藤本ひとみ原作・進藤博子「リング・どりいむ」とか、カトリーヌあやこ「ホップステップダンプ」なんて女子プロレス題材のマンガがありました。それにしても藤本ひとみってこんな仕事もしていたんですね(^^ゞ

 

 個人的に気になるのが”斉藤千代”。今回も「フローラの仮面」と「サマエルの短剣」という作品が出てきました。この方は多分1983年ころのデビューなんですが、経歴とかがさっぱり分かりません。

 久しぶりの入荷。白泉社ヒロインブック「綿の国星 ケーキの本」。マンガじゃなくてケーキの作り方の本です。綿の国星のイメージに合わせたケーキレシピ本です。

 

 若木書房名作漫画総集編25、竹本みつる「ふりむかないで」。このシリーズは雑誌掲載の単行本化が多いのですが、この作品の初出はちょっと不明でした。併載の「あの青い空の彼方に」は、ベトナムの戦災孤児が日本にやってくるというお話。時代を反映していてちょっと興味深い作品でした。

 

 坂本ミドリのティーンコミックスデラックスが2冊。どちらも初期カバー版。「20世紀にクレオパトラ」は、タイムマシンでクレオパトラを現代に連れてきちゃうという作者お得意のハチャメチャギャグ。「ミニの女王」はミニスカートの創始者マリークワントを描いたもの(伝記ではなくオリジナルストーリー)。

 

 高階良子もティーンコミックスデラックスが2冊。こちらも初期化バー版(という後期カバー版は存在しないかもしれない)。「ばんから太陽」と「おしかけ秘書」。この手のホラー以外の作品は当時あまり売れなかったのかなかなか古書で出てきません。「ヘアプリンセス」より出にくいかもしれません。

 

 左はやっぱりティーンコミックスデラックス、わたなべまさこ「モナリザの部屋」。いままでさんざん売っていたような気がしていたのですが、今回初めてでした(^^ゞ。右は、ひとみコミックスであなだもあ「ぽかぽか春ちゃん」。残念ながら2巻のみです。

 

 マーガレットコミックスは2点のみ。藤原栄子「彼女はミセス」全2巻ビニカバ版。右が山本鈴美香「7つの黄金郷」全7巻。通巻表記がないのでちょっとわかりにくいのですが、第1部が2巻、第2部が3巻、第3部が2巻という構成。残念ながら、今現在も未完のままです。

 今週はこんなところで〜。

 来週は週刊セブンティーンの続きはちょっとお休みして、1966年〜67年の「なかよし」出します。お楽しみに〜。

 さあ、明日はコミティアいかなきゃ(^^ゞ

 

 

 

2014年
8月23日(土)
天気
(曇り時々雨)

 

 お盆もコミケも過ぎて一段落。次はコミティアだ―。

 今週の新着目録です。

 週刊セブンティーン1983年〜84年51冊分です。

  

 この時期の週刊セブンティーンの何を紹介すればよいのか結構悩みます。マンガはほとんど単行本化されているし、アイドル関係の情報はトンと疎くて…(^^ゞ

 

 週刊セブンティーンはリアルタイムではまるで読んでいなかったので、あとからこの漫画は週刊セブンティーンに掲載されていたんだと思う作品がチラチラあります。たとえな坂田靖子「闇月王の恐怖」1983年11月15日号掲載とか、さべあのま「変光星」1984年5月15・22日号掲載なんかそうですね。
 でも意外と週刊セブンティーンってゲスト作家に描かせるケースは少なかったようです。

 他に気になった作品としては

 前田博子「聖夜ーいちばんやさしい雪の夜ー」1984年1月1日号〜10日号。この作品がすごく面白いというわけではないのですが、なぜか前田博子というマンガ家が昔から気になっております。特に上手いわけではないのですがね。セブンティーン以外では秋田書店のボニータあたりでも少々描いておりました。ちょっとエロチック系のレディスに移ったようなんですが、今調べてもちょっと良く分かりません。記憶もかなり怪しいしなぁ。

 読んでてちょっと面白かった記事は。

 1984年9月25日号掲載の「敬老の日特集 週刊セブンティ創刊号 」。セブンティーン(17才)じゃなくてセブンティ(70才)ですね。まあセルフパロディなんです。掲載マンガも(実際には掲載されておりません)「金と銀の入れ歯」とか「ファードアウトLIFE」とかアイドル記事も「干しがき隊」とか…。6ページの企画ですが結構笑えます。

 今週はネタがないのでこんなとこで〜(^^ゞ。

 来週もセブンティーンを続ける予定。では〜。

 

2014年
8月16日(土)
天気(曇)

 

 

 お盆真っ盛りでコミケ真っ盛りです。

 今週の新着目録です。

 まずはコミケ恒例の宇宙の傑作機シリーズ。今回は3冊。

 宇宙の傑作機シリーズ19:RD−0120です。ロシアの液体水素系エンジンの資料です。

 

 左は「プログラミング HAL/S」。スペースシャトルに搭載された制御コンピュータAP101用のプログラム記述言語HAL/Sの解説本です。
 店主は元々ソフトウェアエンジニアだったのですが、よくもまあこんな無茶な仕様の言語で事故が起きなかったか関心しました(^^ゞ

 右は「ソヴィエト・ロシア・ウクライナのコンピュータ 増補改訂版」。9年前に発行されたものに50ページほど増補されております。未だに旧共産圏のコンピュータを知る唯一の日本語資料と思われます。

風虎通信同人誌ご注文のお客さは、以下の内容を明記の上、メールにてご連絡ください。 追記(「ソヴィエト・ロシア・ウクライナのコンピュータ 増補改訂版」は在庫切れました)
・書籍名
・冊数  (ご注文多数の場合はご希望冊数が販売できない可能性もあります)
・送付方法:
 ゆうメール:追跡不可、時間指定不可 代金引換可能(代引の場合のみ追跡可) 1冊の場合送料300円
 ゆうパック:追跡可、時間指定可能、代金引換え可能 距離に応じて送料変わります 時間指定(午前、12時~14時、14時~16時、16時~18時、18時~20時、20時~21時)
 レターパックライト(追跡可:投函 360円)
 レターパックプラス(追跡可:手渡し 510円)

・お支払い方法
 1)郵便振替(振替用紙を同封いたします)
 2)ジャパンネット銀行(発送後口座番号をご連絡いたします)
 3)代金引換(別途手数料390円必要です)レターパックの場合不可
・送付先:郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号

 また取り置きの際はメールまたは電話にてその旨ご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

 さて通常の目録に戻ります。今週の目玉は

 ベルサイユのばら手帳です。1975年の週刊マーガレット懸賞プレゼントの一品です。店主は全員プレゼントだと思っていたのですが、中の文面読むと懸賞プレゼントだったようです。ビニカバがちょっと収縮気味なのでカバーは外してありますが、コンディションは並上です。

 

 雑誌は2冊。別冊マーガレット1966年8月号と1967年11月号です。どちらもコンディションちょっと不良なので安めの値段設定です。

 その他単行本は西谷祥子がほとんど。

 今まで販売したことがあるものが大半。新規は上記の文庫、「飛んでゆく雲」と「学生たちの道」の2点くらいです。

 今週はこんなところで―。来週はちょっと未定です。では〜(^_^)/~~~

 

 

2014年
8月9日(土)
天気(雨)

 

 

 世間ではそろそろお盆休みに突入です。当店今年はお盆休みはありません(^^ゞ。カレンダー通りの営業となります。コミケなんかで東京に上京される際はぜひお立ち寄り下さい。

 今週の新着目録です。今週はなんだか手当たり次第。

 まずは普通の単行本以外。貸本から。

 

 山内竜臣が2冊。左はトモブックスで「ジャングル天使」。B6ハードカバー。名義は”山内たつみ”。山内竜臣の最初期のものと思われます。ジャングルで父親とはぐれた少女が、女神の導きによってジャングルの平和を守るために戦うというお話。
 右は兎月書房で「マリアの鐘」。こちらはA5ハードカバー。舞台は江戸時代初期の瀬戸内海。財宝の場所が記されたマリアの鐘を巡る姫と海賊との闘いのお話。

 どちらもコンディションはこの時代のものにしては良好です。

 

 こちたは日の丸文庫・光伸書房から発行された「ごん」2冊。1968年10月号と11月号です。右の11月号を最後に廃刊になりました。創刊が1968年8月号ですから、わずか4冊で終わってしまった雑誌です。一応雑誌なんですが、版元が版元なんで当店では甲斐ション短編誌扱いで分類しております。

 

 最終号となる1968年11月号には2つの連載作品がありました。一つ目が左の沼田清「蒼い狼」。思いッキしピカレスクでハードボイルドしていた作品で、主人公が実に無慈悲な冷血漢。連載開始が前号の10月号からなので、わずか2話で終わっちゃいました。
 もう一つが右の関一彦「オーム伝」。11月号に新連載として掲載されたんで、こちらはわずか1話で終了。ちなみに新連載とありますが、これは描き下ろしで3巻まで刊行した「オーム伝」の続きでした。作者によれば全6巻まで描くつもりだったようですが、雑誌の廃刊であえなくの挫折でした。

 こちらはガラスの仮面のムック本「ガラスの仮面Festival 美内すずえの世界」です。ガラスの仮面連載開始から2年半くらいの結構初期に出たムックです。ポスターとか完品。萩尾望都との対談なんかも載っていて結構面白いです。

 単行本の方はゴチャゴチャしてるので適当に作者あいうえお順にピックアップ。

 

 左は花とゆめコミックス、赤座ひではる「なきむしメルヘン」。今回は1巻のみです。右はペーパームーンコミックス版、飛鳥幸子「怪盗こうもり男爵」。

 久しぶりのティーンコミックスデラックス、あべりつこ「ママの王子さま」。コンディション良好。

 

 井手ちかえのりぼんマスコットコミックスが2冊。左が「最後のストライク」。右が「エルドラドの伝説」。

 ティーンコミックスデラックス、丘けい子「紅バラの伝説」。今までさんざん売っていたと思ったら、今回初めてでした(^^ゞ。

 ささやななえがちょっとゾロゾロ。

 

 まずは「ささやななえ傑作集」、「獄門島」、「負けてたまるか!」、「鐘の音が鳴ったら…」の3冊セット。今までバラで売っていたので、たまにはセットでね。

 

 左はペーパームーンコミックスで「沈黙の朝」。マンガとコラムが合体した本。なにげにコラムが非常に面白いです。右はホラーものでプチフラワーコミックス「たたらの辻に…」。

 

 あまり長い作品描かない(「おかめはちもく」は連作短編)ささやななえの長編(というほど長くもないけど)「化粧曼荼羅」。こちらもホラー。

 ビニカバ版マーガレットコミックスで志賀公江「亜子とサムライたち」全2巻。コンディションいいです。

 こちらはセブンティーンコミックスで武田京子「あいつと私」全2巻。帯付きで珍しいのですが、貸本上がりで糸穴あってビニカバ欠です。

 

 たらさわみちも色々。左はサンコミックスストロベリーシリーズ「海からきたホリー」。右は初期の代表作「バイエルンの天使」全4巻ペーパームーンコミックス。

 

 こちらはSF作品集めた、マイコミックス「眠れる翼」。初版帯付きでサイン付きです。

 SFついでに筒井百々子の「たんぽぽクレーター」全2巻プチフラワーコミックス。とにかく2巻目が出てこない作品です。

 オリオンポケットコミックスでひだのぶこ「銀河の少女」全2巻。表面的にはコンディション良好ですが、貸本上がりで内部に意図穴あります。

 

 KC500番代の細野みち子「金メダルへのターン」。今回は1巻と2巻が入荷。

 

 細川知栄子も2点。左がKCフレンド「あこがれ」全5巻。右がひとみコミックスで「伯爵令嬢」全12巻。

 

 ちょっとあいうえお順が崩れた(^^ゞ。左は乙部啓子「ふしぎ荘の門」プリンセスコミックス。右は冬木ゆう、水木杏子「タイニーマーメイド」。

 水木杏子つながりで、KCなかよしで峡塚のん「あいLOVEポピーちゃん」。原作の加津綾子は水木杏子の別ペンネームです。「あいLOVEポピーちゃん」は3月1日の日記にも書きましたが「うたえ!ポピーちゃん」の続編です。

 

 他に美内すずえ「赤い女神」初版ビニカバ版とか、森村あすか「ラ・セーヌの星」全3巻とか。

 最後はもりたじゅんもチョコチョコ。

 

 りぼんマスコットコミックスの初期の頃。左が名作「うみどり」。右は「ごくろうさん」他。

 来週は市場もないので基本まったりと営業中。

 来週は西谷祥子他をアップ予定。

 今回夏コミで発行される宇宙の傑作機シリーズは来週土曜日に販売予定。冬コミで販売しそこねたものも含めて販売です。来週の土曜日から販売開始なのでそれ以前の予約や問い合わせに関しては対応不可能ですのでよろしくお願い致します。

 それでは皆様厚さにめげずに頑張りましょう(^_^)/~~~。

 

 

 

 

2014年
8月2日(土)
天気(晴)


 

 8月になりました。やっぱ暑いですね(^^ゞ

 今週の新着目録です。雑誌はりぼんのみで1975年と1977年で21冊。ただし売切補充です。

 単行本は新書のみで花とゆめコミックスとサンコミックスのみ。全部で33点です。

 まずは花とゆめコミックス。今回は神坂智子が多めです。

 

 まずは神坂智子で「パンと懐剣」全6巻。全初版でコンディション良好です。
  「パンと懐剣」は原作付きなんですが、原作者と表記されている”だてひろし”に関してはちょっと詳細不明です。
  この話には実際の元ネタがあります。杉本鉞子(1873年- 1950年)という女性の生涯が元ネタです。
  杉本鉞子は旧長岡藩の出身で兄の友人の杉本松雄と結婚するため1898年に渡米いたします。ただし旦那が死んじゃったりするのは同じですが、やってる仕事とか途中の経緯に関しては結構脚色されております。杉本鉞子のアメリカでの暮らしぶりは自伝『A Daughter of the Samurai(武士の娘)』として1925年にアメリカで出版されました。日本でもちくま文庫から翻訳書が出版されております。
 右は「小春びより」全4巻。全初版でコンディション良好です。似たような感じの話ですが、「小春びより」の方は完全オリジナルです。

 

 こちらは短篇集。「琴は初恋」と「銀杏のペンダント」。こちらも初版でコンディション良好。

 

 他にも「如月坂の幽霊屋敷」とサンコミックス・ストロベリーシリーズ「金の糸」も入荷。

 こちらは揃いそうでなかなか揃わない、

 赤座ひではる「チリリンふたりのり」です。作者としては一番長い連載作品じゃないdwしょうか。花とゆめ1976年1月5日号(1)〜1979年4月20日号(8)までの約3年間連載されました。休載していなければ全80話です。単行本は全2巻なんですが、残念ながら1977年10号までの34分しか収録されませんでした。半分以上が読めないんですね。残念(^^ゞ

 

 かわみなみが少々。代表作「シャンペンシャワー」とか「インナーカルテット」とか。

 

 忠津陽子も少々。「エルベの王冠」は1巻のみが刊行。雑誌では9話まで連載され、その後休載しましたが、単行本は6話まで収録。右は短篇集「ロザリンドの肖像」。

 

 他に酒井美羽「セーラーブルーの青春」全6巻とか、しばたひろこ「ムーンドロップ町のかしこいうさぎさん」とかとか。

 花ゆめ最後は、水野英子「白いトロイカ」花ゆめ版です。

 お次はサンコミックス。

 

 伊東愛子がちょっと多め。左は「先生に異議あり!」全3巻です。1巻目は小学館フラワーコミックスで刊行されましたが、続刊が出ず。結局サンコミックスの方であとから全3巻で刊行されました。右はなにげに出てこない「こねこのなる樹」です。

 西谷祥子「お〜い海!」全2巻。そういえばこれ初入荷だ(^^ゞ。

 

 個人的に好きだった、速星七生「たいした問題じゃない」とこれも個人的に好きだった、堀泉下「妖精おとし」も入荷。

 今週はこんなところで〜!。

 来週も単行本(新書)中心で、小学館系とか色々の予定です〜。

 では〜(^_^)/~~~

 

 

 

 

2014年
7月26日(土)
天気(晴)

 

 

 梅雨明けしたとたんこの暑さです。めげそうですorz。

 今週の新着目録です。りぼんマスコットコミックス、セブンティーンコミックス、マーガレットコミックス、マーガレットレインボーコミックス、ぶ〜けコミックスです。集英社系のコミックス一色です。

 

 まずは一発目。藤原栄子「ただいまの記録2分20秒5」全5巻です。ちょっと汚れありますが1,2,4巻帯付きです。週刊マーガレット1968年〜69年にかけての連載でした。この当時の連載としてはかなり長めのものでした。

 続いて西谷祥子。

 マーガレットコミックスビニカバ版「あわ雪さん」全2巻全初版。コンディション良好です。

 お次はマーガレットレインボーコミックス版。上が「今日子の恋歌」全2巻全初版。下が「オリンポスは笑う」初版。どちらもコンディション良好。

 続いてセブンティーンコミックス。上が「不良先生」全2巻紙カバ版。下が「飛んでゆく雲」紙カバ版。こちらもコンディションは良好です。

 ちょっと寄り道してりぼんマスコットコミックス。井手ちかえ「ビバ!バレーボール」全6巻前初版。表紙まわりが少汚です。

 こちらもりぼんマスコットコミックス。のが見系の一番人気「風よ雲」前後編セットです。後編のカバーがちょっと不良です。

 ふたたびマーガレットコミックス。

 

 左が柴田あや子「かぎりなき明日に!」ビニカバ版。右が河あきら「赤き血のしるし」ビニカバ版です。

 こちらは紙カバ版、木原としえ「エメラルドの海賊」。

 他は今まで当店では扱っていなかった沖倉利津子。

 

 いわゆる「セッチシリーズ」3冊です。懐かしいですね。こちらもコンディション良好です。

 忘れちゃいけない、川崎苑子「あのねミミちゃん」。全4巻入荷は久しぶり。

 最後はぶ〜けコミックス。

 

 三岸せいこ「ヴィクトローラきこゆ」と「夢みる星にふる雨は…」。当店定番商品です。

 今週はこんなところで〜。

 来週は花とゆめコミックスを中心にアップする予定です。ご期待ください〜。

 さて先週予告した、双葉社「大好きだった少女マンガ’70年代篇」が発売されました。書影が届きましたので正式にご紹介。

 B5判型で全130ページ。前半50ページはフルカラーです。池田理代子「ベルサイユのばら」、大和和紀「はいからさんが通る」、いがらしゆみこ「メイミー・エンジェル」、青池保子「エロイカより愛をこめて」、庄司陽子「生徒諸君」、美内すずえ「ガラスの仮面」、和田慎二「スケバン刑事」、細川智栄子「王家の紋章」…。全118作品を紹介。

 個人的にツボにはまったのが、『数字で読み解く! 王家の紋章』。メンフィスが「キャロル!」と叫んだ回数とか、キョロルに言い寄った男の数とか、物語の経過年数2年のうちに古代を移動した総距離数とかとか。
 その他、 少女マンガの絵柄の変遷とか、鈴木光明マンガ教室の話とか、単なるマンガ紹介の枠を超えて、非常に面白い企画が満載になっております。
 巻末には恥ずかしながらの店主のインタビューも掲載(^^ゞ

 少女マンガ好きにはおすすめの1冊です。この70年代篇が売れれば、80年代篇も出るようです。そんなわけで80年代少女マンガ好きの方にもぜひ買って頂ければ(^^ゞ

 お近くに取り扱いの書店がない方は、通販も可能です。双葉社のサイトはこちらです。

 ではまた来週〜(^_^)/~~~~

 

 

 

2014年
7月19日(晴)
天気(曇)

 

 

 関東地方はまだ梅雨明けしません。今年はちょっと長梅雨のようですね。

 今週の新着目録です。貸本短編誌がちょっとと雑誌はりぼん系です。

 

 

 1963年ころの「風車」には、古谷三敏の初期の作品が載っています。1963年ころというと赤塚不二夫のアシスタントをしていた頃でしょうか。上が風車14号掲載「エミコのパパ…」。下が「マコちゃんテコちゃんの仲なおり作戦」です。上の絵はちょっとちばてつやっぽいですが、下の絵は「プリンセスプリンちゃん」辺りに通ずる感じの絵柄です。

 

 こちらは鈴木出版「三つの花によせて」です。鈴木出版なので厳密には貸本マンガには分類されないのですが、当店の管理の都合上貸本短編誌扱いです。なぜ鈴木出版のこの時期の漫画単行本が貸本マンガではないかといえば、鈴木出版自身が貸本向けと出版しているわけではないと主張していたからです。でも結果的にずいぶんと貸本屋に流れていたみたいですが。
 主筆は宇田八郎でその後アニメの方で仕事をされた方です。「三つの花によせて」というタイトルは毎回花の名前を関した短編を3作品掲載していたからです。詳しいことは分かりませんが8冊か9冊ぐらいは刊行されたはずです。

 お次は「りぼん」

 

 りぼん1971年夏休み大増刊です。石戸節子(真乃呼)「秋のおじさん」。石戸節子は前年にりぼんコミックでデビュー。かしみちよ(樫みちよ)「闇の中の口笛」掲載。樫みちよは同年週刊セブンティーンでデビューです。

 りぼんデラックスは3冊。

 

 りぼんデラックス1976年秋の号、1977年春の号、1977年夏の号。それぞれ太刀掛秀子特集、田渕由美子特集、篠崎まこと特集掲載。

 りぼん本誌はまあ色々(手抜き(^^ゞ)。てなわけで今週の解説終わり!

 毎度おなじみ「漫画の手帖」です。今回は別冊のTOKUMARU10号です。あいも変わらない店主の雑文付きです。今回はみやわき心太郎さんのことをちょっと書きました。夏のコミケの初売りですが、お店にも少々ありますのでご来店の際にでもお声掛け下さい。

 さて今週はもうひとつお知らせです。双葉社から「大好きだった少女マンガ70年代篇」というムック本が発売されます。今のところちょっと書影が出ていないので何なんですが、来週には発売されるようです。
 1970年代の少女マンガを中心に紹介。池田理代子やいがらしゆみこ等のインタビューも掲載されるようです。ついでに恥ずかしながらの店主のインタビューも(^^ゞ
 書影が出たらまた再度紹介いたします。

 来週は新書コミックス色々アップ予定です。ではまた来週(^_^)/~~~

 

 

2014年
7月12日(土)
天気(晴)

 

 

 台風が本格的な暑さを連れてきました。暑いよ―(泣)

 今週の新着目録です。予告とちょっと違って貸本短編誌がが間に合いませんでした。今週は、雑誌のほうが週刊少女フレンド8冊、なかよし2冊、週刊マーガレット1冊、別冊マーガレット16冊、デラックスマーガレット2冊です。その他付録マンガが1冊です。

 

 週刊少女フレンド。年代的には創刊の1963年〜67年まで。概ねコンディション良好です。

 なかよしは2冊。

 

 なかよし1968年5月号には松尾美保子「ゆめのバレリーナ」掲載。

  

 なかよし1970年3月号には角田まき子「星からきたネオ」掲載。雑誌では早瀬マキ名義だけだと思っていたのですが、角田まき子名義もあったのですね。

 

 別冊マーガレットは1965年〜76年まで、もっとも75年代が多いのですが。別間に関しては特に新規がないので解説はパスです。

 

 デラックスマーガレットは2冊。1973年春の号と1973年秋の号。こちらも既出なんで解説はパス。

 ああ、今回解説が手抜きだぁ(^^ゞ

 雑誌以外は1点。

 かなり表紙のコンディションが悪いのですが、りぼん1968年8月夏休み増刊号付録 マスコットコミックス6 牧美也子「りぼんのワルツ 総集編 前編」です。

 今週の目録はこんなところで―。

 次にお知らせ。

 

 集英社主催の展示会『わたしのマーガレット展』が2014年9月20日〜10月19日の会期で行われます。マーガレットに掲載された歴代の原画から等身大のオスカル、アンドレの像まで見所いっぱい。ちょっと料金が高めだけど、是非どうそ〜。

 来週は貸本短編誌の予定。ではまた来週〜(^_^)/~~~

 

 

 

2014年
7月5日(土)
天気(雨)

 

 相変わらず梅雨です。今年は長梅雨のようですね。

 今週の新着目録です。今週は予告通り(^^ゞ

 ます美書房1958年2月発行、遠藤政治・石黒昇合作「狙われた宇宙船」です。A5ハードカバーで96ページ作品。
 「山ねずみロッキーチャック」「あらいぐまラスカル」の遠藤政治と「宇宙戦艦ヤマト」「超時空要塞マクロス」の石黒昇というアニメ界の重鎮による珍しい合作作品です。

 基本的なストーリーを説明。西暦2030年地球は二大強国ブルーバード国とサンド国に分かれ一触即発状態にあった。そんなおり地球近傍に青く輝く怪星キュビロタが迫ってきた。

 主役クラスの3人。超素爆弾の研究者村瀬博士の息子牧夫。マッドサイエンティスト、アレキサンダー博士の娘タミィ。サンド国のスパイ黒い流星の弟ドン。

 超素爆弾を完成させ戦争を有利に集結させようとする二大強国と地球の自転を静止させ地球人を根絶やしにしようと目論むキュビロタ星人。三つ巴の闘いの決着は…

 キュビロタ星人によって自転が停止した地球。

 遠藤政治・石黒昇の共著であはあるが、内容を検討すると大分石黒昇の比重が高いように見受けられる。

 巻頭の歴史授業の映像クレジットに”GUROSI PRODUCTION'S"とある。これは恐らく石黒(ISIGURO)のアナグラムだろう。
 絵柄に関しては両者が混じっているような感じはするが、ストーリーに関してはかなりのSF的志向がみられ、やはり石黒昇主導の作品と思われる。

 他の貸本マンガは東京漫画出版がほとんど。この東京漫画出版という出版社も貸本マンガで特に少女向けに注力した会社である。若木書房と違って、貸本屋衰退と同時に消えてしまった感があります。

 

 保谷良三「ネムの花日記」。惜しいことに扉ページが落丁です。

 

 京さゆり「いつでも夢を」。中の絵見れば一目瞭然ですが、木村光久の別名義です。他に「おてんば大行進」も。木村光久は別名義が非常に多い作家さんです。

 

 京山アリサ「月の夜の誕生日」。京山ありさは、おだしょうじの別名義です。東京漫画は男性作家が女性名義使って執筆する例がかなり多いです。

 

 伊藤すみ子「さびしい時に」

 

 渡辺かおる「慕情の日記」。

 

 マーガレット等で連載もしていた小山葉子も3冊。この中で「危険少女マキ」はちょっと異色作で店主おすすめです。

 貸本マンガ以外は付録漫画が2冊。

 小学三年生1966年8月号付録、赤松セツ子「かえらぬサーシャ」。ほんとうにあったお話とありますが、本当にあったかどうかは不明です(^^ゞ

 来週はフレンド、なかよし系の雑誌と貸本短編誌を少々の予定です。

 寸前の予告ですが、来週7日の月曜日は臨時休業いたします。メールのお返事もちょっと遅れるかもしれません。よろしくお願いいたします。

 

 

 

 



東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮