新年明けましておめでとうございます。色々と社会的には問題山積みですが、それでもいい年でありますようにm(_ _)m
本年最初の新着目録です。古めの同人誌とりぼん色々と宇宙の傑作機です。
まずは雑誌のりぼんから単行本未収録の紹介。
左はりぼん1971年7月号掲載、巴里夫「ハートにノック」。右はりぼん1,973年8月号掲載、弓月光「いないいないバア…する!」。
左はりぼん1,972年4月大増刊掲載、山岸凉子「月の落葉」。右はりぼんコミック1970年9月号掲載、石戸節子(真乃呼)「ナオミから先生へ」。石戸節子の商業デビューはたぶんこの作品と思われるのですが、はっきりとした確証はありません。
左はりぼんオリジナル1983年冬の号掲載、篠崎まこと「最後にブルースでも唄おう」。篠崎まことはこれがりぼんでの最後の作品と思われます。右はりぼんオリジナル1991年早春の号掲載、オーなり由子「おはようの森」。連作短編のシリーズです。
お次は同人誌。
同人誌界の超老舗”楽書館”からご紹介。主催は水野流転。活動は1973年から行われております。上記の画像は「月刊漫画KOM」通巻14号です。タイトルは虫プロの「COM」のパクリですね。楽書館は活動が長い上に数多くの才能を生み出したことでも有名です。高名なところをあげると高野文子、高橋葉介、さべあのま、森雅之等がおります。
こちらは楽書館発行の「楽書館1977年3月号」。高野文子「はし」が収録されております。感想を述べあう通信欄には、高橋葉介、正保ひろみ、千明初美などの名前も見受けられます。
ちなみにこちらが楽書館主催の水野流転の単行本「夢の分岐点」です。サインイラスト付きです。わたしが把握している範囲では唯一の商業単行本です。トーンを使わず、繊細なペンタッチで画面を塗りつぶす様な画面で独特な世界観を構築しております。
こちらは雨森亮太「吾須の秘密」。マンガと言うよりはイラスト集にちかい物です(多少漫画作品もありますが)。A4サイズのハードカバーで発行は楽書館ですが造本自体は青林堂で行われております。後書きを読むと作者は1983年に亡くなられているようで、どうやら遺作集として出されたようです。
こちらは和田宜久「夜は不思議な夢のはじまり」です。B5サイズで上下2分冊。おそらく手製本という気合いの入った同人誌です。和田宜久は現在和田まりんというペンネームで活動されている方だと思われます(間違っていたら許してね(^^;)。上巻の解説には小説家竹本建治、下巻の解説にはイラストレータ北本裕章と交友関係もディープな方のようです。
こちらは1984年Cheshire cat company発行「COLLECTION 3RD」です。おそらく参加している半分以上の作家がプロかセミプロという濃い同人誌です。左は岡崎京子「思うところも 思わぬところも きれぎれの夏草達」。右は遠野一生(遠野一実)「ピリオド」。デビュー直前の作品です。
こちらは大分マンガ・イラスト創作グループ発行の「コミックライフ」。
左は、代表作「おざなりダンジョン」で有名なこやま基夫の同人時代作品古山基夫「夢にみた星」。右はラブリーフレンド誌上で、よしちかもとみ名義の作品を発表していた松原陽子「レティシア」です。松原陽子は他に、ソフトスタジオWINGで「怨霊戦記」等の原画もやっておりました。
他には
松苗あけみ「Special Collection」とか紺野キタ「ヨミビトシラズ」とかとか。
最後は年始恒例、風虎書房から
宇宙の傑作機の方は残念ながら刊行が間に合わなかったようです。今回新刊は「世界の射場から 〜種子島宇宙センターへの旅」です。H−2A 11号機の打ち上げ見聞録です。他に再版として「世界の射場から 〜内之浦宇宙空間観測所の旅」と「宇宙の傑作機 ジェミニ宇宙船」「宇宙の傑作機 ソユーズ宇宙船」「宇宙の傑作機 スプートニク」の4冊が行われました。買い逃した方、今のうちでございます。
来週は、りぼんとかフレンドとかマーガレットの古いところと同人誌をもう少し出します。