店売りより通販が好調な今日この頃です。寒いですからね〜、出歩きたくないんでしょうね(^^;
今週の新着目録です。ちょっと所用がありまして、あまり数が載っけられませんでした。とりあえずめぼしい物を優先させました。
まずは少女マンガ家の隠れ大家”牧かずま”の『母波子波 前編』です。
牧かずまは、白土三平と親交があり(紙芝居時代の仲間)、牧の仕事を白土が手伝うような時期もあったようです。ほぼ少女漫画だけで活躍した人で、一時期はプロダクションを創り少女漫画短編誌の編集まで手掛けていました。牧の門下には、赤松セツ子(たぶん奥さん)を始め谷由紀夫、池川伸治など貸本漫画の後期時代を彩る作家連がいました。雑誌などの連載も手掛けましたが、貸本の終焉とともにキャラクターデザインなどの仕事に移ったようで、名前は表に出なくなるようです。
この本の原作は”中井のり子”とありますが、牧の本名は中井姓です。ひょっとするとこれが奥さんの名前かもしれません。
次の当店定番(笑)、オオトモヨシヤス『雪の少女 前編』です。
他のナカムラマンガシリーズの奥付広告を見ると、この本がナカムラマンガシリーズのA5版での1番目ということになっているようですが、どうやらナカムラマンガシリーズのシリアルは途中でリセットしているようであてにならないみたいです。本自体にシリアルナンバーを付けていないので、どのぐらいシリーズが続いたのかはっきりしないところもコレクター泣かせです。
後編はタイトルが前編と違うようで、調べたのですが現時点では不明です。
次は男性向けに山村俊・しのはら勉『青春改札口』全7巻です。
連載は1979年頃の少年マガジンです。謎の転校生立花と暴走族のリーダー、フォルスとのやりとりには当時シビレました。前半ハードにガンガン進のですが、後半はちょっと軟派に陥りました。立花の妹のマリエにはちょっと萌えました(笑)。 若気の至りです。
プレミアムには宮谷一彦『世紀末伏魔考』です。
宮谷は、エロスとバイオレンスと濃い描写と背景にあるねちっこいテーマがないまぜになった、甘い汁粉を食べていてお餅かと思ったら実は四角く切った牛脂だった位のしつこさ加減が味わいです(^^;。近年なかなか無い味わいです。
来週は所用の関係で、目録更新がお休みになるかも知れません。出来るだけ何とかしますが、何とかならないかも知れないので(^^;事前予告です。
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