神保町裏通り日記  
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2月23日(土)
天気(晴)
売上
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 少し寒さがぬるんだと思ったら、また寒い。しかも風が強くて、看板が飛ばされた(^^;。

 今週の新着目録です。今週もほぼ雑誌だけ。

 雑誌以外はこの1冊だけ。アップルBOXクリエートから出た「昭和少女漫画大全 第1集」。

 もとやま礼子、松本るい、千明初美、二宮青の4名からなるアンソロジー。今まで単行本未収録だった作品が主体なので、ファンの方にはお薦めします。

 雑誌の方は、りぼん1989年6冊が売切補充。

 プリンセス2冊は、前回入力し忘れの物が2冊。

 こちらはプリンセス1998年3月号の「王家の紋章」です。連載開始から20年以上経過しております。少々絵のタッチも変化してきております。

 他はレディスコミック色々。

 

 左は、講談社「mimi」の別冊「mimiカーニバル」。右は同じ講談社の「ミーツィン」。

 

 左は、集英社「ヤング ユー」。右は、白泉社「シルキー」

 

 左は、芳文社「ラヴィング」。右は小学館「ジュディ」。

 レディスコミックは、1980年代後半から色々な出版社から出されますが、誌名変更や増刊などが多いので、変遷がかなり分かりにくいです。出来ればその変遷を整理してみたいと思うのですが、レディスコミックは種類が多い割に入荷が少ないので、長い道のりになりそうです。

 今週のメインはサン出版「小説JUNE」。一応創刊の1982年創刊号から1991年の約10年間28冊です。

 


 「小説JUNE」は、「JUNE」の別冊として出版され、当初は4ヶ月間隔の不定期刊で、やがて隔月刊となります。 初期は中井英夫とか赤江爆とかの耽美小説を連想するような雰囲気でしたが、90年代にはいると今で云うボーイズラブの路線に近くなります。このような路線に小説という題材が漫画より向いていたのか、80年代後半にはいると完全に本誌「JUNE」を凌駕するようになります。ちなみに「小説JUNE」を”小ジュネ”と呼び、本誌「JUNE」を”大ジュネ”などと呼んでおりました。

 

 

 榊原紫保美、吉原理恵子、秋月こお、尾鮭あさみ等々の作家陣を生み出しました。

 まだまだ2000年代にかけて在庫がたまってますので、随時アップします。

 来週もレディス&ジュネを中心にアップの予定です。

 

 

2月16日(土)
天気(晴)
売上
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 前振りに寒いとしか欠けない今日この頃。

 今週も雑誌ばかりの新着目録です。「なかよし」と「増刊なかよし」と「なかよしデラックス」とその他諸々。

 

 「なかよし」は1986年代が4冊。たかなししずえ「海ちゃんどんな色」とか、あさぎり夕「なな色マジック」が始まった頃です。

 「増刊なかよし」は1976年〜1978年が9冊。

 

 本誌の方は「キャンディ・キャンディ」全盛時代。増刊の方は鈴賀レニ、泉みのり、原ちえこ、水上澄子とかとかが活躍中。

 「なかよしデラックス」は1987年〜88年が3冊。

 

 平園マリ香「アッポちゃま劇場」なんてのが載っていたのがこの頃です。平園マリ香のぼやんとした絵柄が結構面白かったです。

 「なかよしデラックス」は元々判型がA5サイズでした。1987年のこの頃はすでに判型がB5サイズになっております。判型がいつ変更になったかは、ちょっと不明です。

 その他学年誌が1冊。小学四年生1969年1月号。

 北島洋子「アリサのひとみ」が連載していた頃。上の画像は晴着来ていますが、題材としてはバレエ物でした。

 最後は「ジュニアコミック」2冊。

 

 「ジュニアコミック」は創刊から通巻5号目までは「りぼんコミックス」という誌名でした。上の画像の通巻10号目で一応廃刊となります。

 今週はあまり解説らしくない解説になっちゃいました。

 来週は「小説JUNE」辺りを予定です。例によって例のごとく予定は未定ではありますが。

 

 

2月9日(土)
天気(曇)
売上
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 寒い日が続きます〜。東京は晩から雪がちらつき始めました。冬の寒さはこんなモンだと分かっていても、やっぱり寒いです〜。

 今週の新着目録です。先週の予告でりぼんデラックスと書きましたが、りぼんオリジナルの間違いでした。すみませんm(_ _)m。今週は雑誌オンリーです。ビバプリンセスとりぼん本誌と増刊とりぼんオリジナル。

 ビバプリンセスとりぼん本誌に関しては、特に書くことがないのでパスです。目録の方をご確認ください。りぼん大増刊とりぼんオリジナルは、相変わらずデビュー作とか単行本未収録が多いです。

 まずは単行本未収録。

 

 左はりぼん1978夏の大増刊掲載、萩岩睦美「香月さんが降ってきた」。みぎはりぼんオリジナル1981年秋の号掲載、千明初美「ぎんなん物語」。

 

 左はりぼんオリジナル1985年早春の号掲載、池野恋「オサムING」。りぼんオリジナル1986年初冬の号掲載、小椋冬美「星草の園」。

 最後はりぼんオリジナル1987年秋の号掲載、高田エミ「Pi・a・no」。りぼんオリジナルの場合新人よりも中堅どころに単行本未収録が多いです。

 次にデビュー作。

 

 左はりぼんオリジナル1984年冬の号掲載、さくらももこ「教えてやるんだありがたく思え」。右はりぼんオリジナル1985年早春の号掲載、矢沢あい「あの夏」。

 

 左はりぼんオリジナル1986年初夏の号掲載、谷川史子「ちはやぶるおくのほそみち」。右はりぼん1987年春の号掲載、あいざわ遥「Opening」。その後のりぼんというか少女漫画界を代表するマンガ家のデビュー作が多いです。

 今週はこんなところなんですが……。先週、曽根富美子のデビュー作の話をちょっとしました。ちょっと内容が不十分だったので、今回補足します。

 曽根富美子の出身地や1975年のりぼん新人漫画賞佳作受賞の件は、「むろらん電子資料館」情報があります(余談ですが同じ室蘭出身のマンガ家に布浦翼がおります)。

 さて1975年のりぼん新人漫画賞のデータです。

 この年新人賞入選作は該当作品無しです。佳作一席には、後藤彩(小椋冬美)「うれしい昼下がり」が見られます。その下の佳作二席には北里智「千聖子」という作品が見られます。この北里智の出身地が北海道となっております。その他の佳作受賞者で北海道出身者おりません(またまた余談なんですが、この年の佳作受賞には植田祐子(清原なつの)「チゴイネルワイゼン」が、更に努力賞ですが寺沢武一「明日へ」も見受けられます)。

 でまあ、肝心の作品はりぼん1976年お正月増刊号に掲載されました。受賞時の名前は”北里智”ですが、掲載時の名前は”北原智”になっております。欄外の作家紹介には”北海道の登別に住む高校三年生”とあります。ほぼ北原智=曽根富美子と判断して良いのではないでしょうか。この「千聖子」という作品ですが、絵柄的には、ひとみ時代の曽根富美子の絵ともレディス時代の曽根富美子の絵とも類似点がありません。しかしながらテーマを見るとすでに児童虐待と尊属殺人という重いテーマが使われており、曽根富美子のレディス作品の原点が見えるような気がします。

 現在私の手元にある資料では、曽根富美子に関する次の作品は、ぶーけ1979年1月号掲載「開かずの間のある学校」となります。この間の3年間にどのような作品があったかは、今後のわたしの宿題です〜。また何か分かりましたら、ご報告します。


 来週は「なかよし」の予定です。

 

 

2月2日(土)
天気(晴)
売上
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 明日は節分です。ということは明後日は立春。でもまあ、寒さはこれからが本番なんですよね〜(-_-;。

 今週の新着目録です。先週の予告をまたもやぶっちぎって、雑誌「プリンセス」オンリーです。すいません役に立たない予告でm(_ _)m。

 今回掲載はプリンセス1978年〜1985年まで。新規32冊、売切補充が7冊です。 プリンセスも1980年代に入りますと、その後の路線を決める長期作品が揃い出します。

 細川知栄子「王家の紋章」は、相変わらずです。

 こちらも長期不定期連載、青池保子「エロイカより愛をこめて」

 中山星香「妖精国の騎士」に次ぐ代表作「花冠の竜の国」

 1983年5月号掲載の第1回です。コミックスは13巻まで出ていたところで中断しておりました。ところがところが今月号(2008年2月号)の「プリンセス・ゴールド」で中山星香「花冠の竜の姫君」が新連載されました。次世代編と云うことのようです。とゆうと前回の続きはどうなってしまったんでしょうか(^_^;。

 その他にもあしべゆうほ「悪魔の花嫁」とか、プリンセスはとにかく長期連載が多いです。

 今回の見所、曽根富美子。

 プリンセス1983年4月号掲載「ハタチの夜は眠らない」。

 

 左は、1983年6月号掲載「誘惑・したい」。右は1984年6月号「いちばんの、好きだよっ」。

 

 1983年8月号掲載「ひとかわむいて」。

 この時期の曽根富美子は、「ひとみ」にも作品を発表しておりましたが、タイミング的な物に関しては、資料不足でよく分かりません。プリンセス掲載作品は、単行本未収録ではなかろうかと思うのですが、それも資料不足でよく分かりません。曽根富美子に関してはデビュー作もハッキリと分からず(1975年にりぼん新人漫画賞佳作を受賞しておりますが、その作品が掲載されたかも不明)で、とにかく不明点が多いマンガ家さんです。資料不足の発言で申し訳ないですm(_ _)m。

 来週はビバ・プリンセスとかりぼんデラックス辺りの予定です。あくまでも予定なんですが(^^;。

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮