寒い日が続きます〜。東京は晩から雪がちらつき始めました。冬の寒さはこんなモンだと分かっていても、やっぱり寒いです〜。
今週の新着目録です。先週の予告でりぼんデラックスと書きましたが、りぼんオリジナルの間違いでした。すみませんm(_
_)m。今週は雑誌オンリーです。ビバプリンセスとりぼん本誌と増刊とりぼんオリジナル。
ビバプリンセスとりぼん本誌に関しては、特に書くことがないのでパスです。目録の方をご確認ください。りぼん大増刊とりぼんオリジナルは、相変わらずデビュー作とか単行本未収録が多いです。
まずは単行本未収録。
左はりぼん1978夏の大増刊掲載、萩岩睦美「香月さんが降ってきた」。みぎはりぼんオリジナル1981年秋の号掲載、千明初美「ぎんなん物語」。
左はりぼんオリジナル1985年早春の号掲載、池野恋「オサムING」。りぼんオリジナル1986年初冬の号掲載、小椋冬美「星草の園」。
最後はりぼんオリジナル1987年秋の号掲載、高田エミ「Pi・a・no」。りぼんオリジナルの場合新人よりも中堅どころに単行本未収録が多いです。
次にデビュー作。
左はりぼんオリジナル1984年冬の号掲載、さくらももこ「教えてやるんだありがたく思え」。右はりぼんオリジナル1985年早春の号掲載、矢沢あい「あの夏」。
左はりぼんオリジナル1986年初夏の号掲載、谷川史子「ちはやぶるおくのほそみち」。右はりぼん1987年春の号掲載、あいざわ遥「Opening」。その後のりぼんというか少女漫画界を代表するマンガ家のデビュー作が多いです。
今週はこんなところなんですが……。先週、曽根富美子のデビュー作の話をちょっとしました。ちょっと内容が不十分だったので、今回補足します。
曽根富美子の出身地や1975年のりぼん新人漫画賞佳作受賞の件は、「むろらん電子資料館」に情報があります(余談ですが同じ室蘭出身のマンガ家に布浦翼がおります)。
さて1975年のりぼん新人漫画賞のデータです。
この年新人賞入選作は該当作品無しです。佳作一席には、後藤彩(小椋冬美)「うれしい昼下がり」が見られます。その下の佳作二席には北里智「千聖子」という作品が見られます。この北里智の出身地が北海道となっております。その他の佳作受賞者で北海道出身者おりません(またまた余談なんですが、この年の佳作受賞には植田祐子(清原なつの)「チゴイネルワイゼン」が、更に努力賞ですが寺沢武一「明日へ」も見受けられます)。
でまあ、肝心の作品はりぼん1976年お正月増刊号に掲載されました。受賞時の名前は”北里智”ですが、掲載時の名前は”北原智”になっております。欄外の作家紹介には”北海道の登別に住む高校三年生”とあります。ほぼ北原智=曽根富美子と判断して良いのではないでしょうか。この「千聖子」という作品ですが、絵柄的には、ひとみ時代の曽根富美子の絵ともレディス時代の曽根富美子の絵とも類似点がありません。しかしながらテーマを見るとすでに児童虐待と尊属殺人という重いテーマが使われており、曽根富美子のレディス作品の原点が見えるような気がします。
現在私の手元にある資料では、曽根富美子に関する次の作品は、ぶーけ1979年1月号掲載「開かずの間のある学校」となります。この間の3年間にどのような作品があったかは、今後のわたしの宿題です〜。また何か分かりましたら、ご報告します。
来週は「なかよし」の予定です。