あまりに暑すぎる一週間でした。来週はちょっとはマシかな?
お盆中はちょっと信州の方に出かけていたりましました。セドリに関しては全く成果なしでした_| ̄|○
今週の新着目録です。
貸本に関しては、オオトモヨシヤスの「哀しみは空の彼方」王冠マンモス文庫。この本の奥付で判明したのですが、王冠マンモス文庫は東邦漫画出版の子会社というか分身会社のようでした。出版されたのは昭和35年頃で、オオトモヨシヤスが潰れかけている中村書店から東邦漫画出版に移った頃です。この作品はもともと中村書店のナカムラマンガシリーズで刊行(昭和31年頃)されたものです。表紙の高橋真琴も東邦漫画出版≒王冠マンモス文庫を裏付けています(ただしサイン部分はトリミングされている)。
併載は「影のない少女」。コマ割りをぶっちぎって、20数ページに渡ってマリちゃんが踊るという構成がなかなか洒落ています。
左は、鈴木まゆみ(すずき真弓)「おお!ライバル」。すずき真弓のデビュー作は、はっきりとしないのですが、現時点で判明している一番古い作品がこれです。デビュー作の可能性があるかも知れないという程度ですが(^^;
右が店主の個人的お気に入りの吉田松美です。ほぼ100パーセントの確率で登場する”不乱剣”というキャラクターが大のお気に入りです。ストーリーもなかなか面白いですよ。
貸本以外は、A5厚冊少女漫画雑誌です。1977年前後から既刊の別冊という形で出だし、各出版社が盛んに出し始めました。すぐになくなってしまったものもありますし、プチコミックのように未だに出続けているものもあります。
内容的には季刊雑誌の総集編を組む形でスタートしているのが定番です。雑誌タイトルも元の雑誌が分りやすいものから、”少マと別マとりぼんと描きおろしを束ねた花束(ブーケ)にして”というこったタイトルもあります。もっとも”増刊週刊少女コミックデラックス”とか”別冊月刊少女コミックフラワー増刊”なんて長ったらしくて藝のないタイトルもありました。
見所は特集が組まれたメジャー作家の単行本化の際にこぼれ落ちたものや大物作家同士の合作とか意外な作家のデビュー作が載っていたりします。
左は大島弓子の珍しいギャグ作品『ユーミン』。右は青池保子+大島弓子+おおやちき+樹村みのりの豪華作家人による合作『はえかぶり姫』。
左は尾瀬あきら名義でのデビュー作(松本めぐむ名義では別にある)『くたばれ!デート』。右はいまだ一線で活躍を続けるファンタジー系作家奈知未佐子デビュー作『時のない家』。
今週の新刊は二つ。風虎書房の『宇宙の傑作機No.7 アリアン5』と新シリーズ『世界の競争自動車No.1 ロータス56』です。
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