確定申告はすべり込みセーフ(^^;。陽気もちょっと春めいて、春一番で看板が飛んでったり、花粉症が出だしたり、晴れたと思ったら雨が降ってたりと、いろいろ泣かされる季節です。
というわけではないのですが、今週の新着目録。更新が2時間遅刻した上に雑誌しかありませんm(_
_)m。その代わり「プチフラワー」5年分(といっても30冊(^^;)アップしました。
いろいろと語るべき事は多い雑誌ですが、本気で語ると止まらなくなってしまうので適当に(^^;
創刊は1980年春の号(5月号)。当初は季刊で、翌81年春の号(5月号)から隔月ペース(ただし月表記になるのは1982年から)になる。月刊化は創刊からか4年後の1984年5月号から。
1980年代のマンガのニューウェーブ化の波に上手く乗り、非常に順調に部数を伸していった雑誌でもあります。萩尾望都、竹宮恵子、大島弓子等、の実力派を中心に、ニューウェーブの旗手となった佐藤史生、高野文子、筒井百々子、北原文野、森脇真末味など時代の寵児を輩出した。
作風も既存の少女漫画から離れ、SF、ファンタジー、ホラー、ラブコメ、ラブロマンス、ギャグ、歴史物等、ありとあらゆるジャンルが網羅された。非常に勢いを持った雑誌で、90年代後半の少女漫画不遇の時代も乗り切り、いまだに刊行を続けております(2002年6月号から「フラワーズ」に誌名変更)。
今回は創刊から1984年12月号までの30冊をアップしました。
左が創刊号の表紙。絵は名香智子。創刊号の目玉は萩尾望都「訪問者」読切り一挙100ページでした。
「プチフラワー」といえば忘れてならないのが、これ。山本鈴美香「白蘭・青風」です。マンガそっちのけでオカルト談義に話が横滑りし、賛否両論巻き起こし、休載とともに作者も漫画界からいなくなってしまったという、いわく付きの作品です。全7回の連載のうち3回分が単行本の1巻に収録されましたが、残り4回分は未収録のままです。ずいぶん盛り上げたまま休載になってしまいましたが、連載が続いていれば、どういう展開になったか興味深いところです。
お次は恒例単行本未収録シリーズ。左は北原文野「試行錯誤のねずみたち」。他にも3作品ほど未収録があります。右は少女雑誌では珍しい風忍の「緑のおばさんが怖い」です。少女漫画においても強烈なモノトーンで描いております。
左は萩尾望都が絶賛したという藻里千浪「移りゆく緑の季節」です。この人も強い個性の絵を描いた人で、印象深いです。カラー4ページ作品を4作品+3作品ほど発表して、その後見かけなくなってしまいました。単行本未収録というよりも、この人の単行本は存在しません。右は花とゆめでデビューした堀泉下「乙女の祈り」です。この人のプチフラワー掲載作品はすべて単行本未収録です。
左は吉本隆明の娘(というよりも今の人は吉本ばななの姉といった方が分かりやすいかも)でマンガ家のハルノ宵子「銀河草だよ」です。プチフラワーにはこの1作だけしか作品がありません。右は最近人気が高い樹村みのり「また明日、ネ」です。一度レディス誌に再録された作品ですが、単行本には未収録です。
最後に諏訪緑のデビュー作にして単行本未収録の「バラモンの塔」です。21世紀になってから急に人気が出てきた人です(^^;。
来週は普通のマンガも〜。