実のところ開店1周年を迎えました。ご来店ご注文を頂いたお客様には、大変感謝しております。厳しい経済状況ですが細々と何とかやっております(^_^)。これからもよろしくお願いいたしますm(_
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今週の新着目録ですが、メインは古い少女マンガ雑誌です。昭和30年代から40年代初期のマーガレットとフレンドが主です。松本あきら(松本零士)時代の『川の子守歌』や奥さんの牧美也子との合作わたしのエル』 里中満智子のデビュー作『ピアの肖像』なども入っております。写真を豊富に取り込みましたので是非お楽しみください。貸本には水木しげると三田京子が入荷しました。水木しげるというと悪魔くんや鬼太郎が有名ですが、戦記ものも得意としておりました。さすが軍隊経験があるため他の戦記漫画に比べ一味も二味も違います。
久しぶりの和本を追加しました。艶本なので20歳未満は購入できませんけど(笑)。『釈花八粧 続矢的文庫』というものは、歌川国盛(淫水亭)が描き、万延元年に発行されたものです。正続3冊ずつ発行され、これは続編のほうです。「釈迦八相」というお釈迦様の生涯の八大イベントを描いた物語のパロディ本です。悉達多(しったるだ)の代わりに仕多丸というのが出てきて好き放題するというお話です(^_^)。当時は有名なお芝居や題材をネタにアダルトチックなパロディ本を作るケースが良くありました。一昔前のコミケみたいですね。露骨な描写がありましたから当然非合法で地下出版でした。その分贅を尽くした造りで、多色刷りは当たり前、顔料に金は使うし、雲母を混ぜて光らせたり、膠を混ぜて光沢感を出したり、色の付いていない版木で凸凹をつけたりとと、それはそれは贅沢なつくりになっていました。
ものがものだけに全体を表示させられませんが、一部だけでもお楽しみください。人物の背後の茶色い部分は写真でははっきり分かりませんが(実物も変色や禿げがあるので分かりにくいです)金をあしらっています。しかも後光が差しているように見えるように空摺りという技巧で放射線を描いています。版木の枚数もちょっと分からないくらい色数を使っています。
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