神保町裏通り日記  
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3月26日(土)
天気(晴)
売上:_| ̄|○

 

 花冷えでやんす。売上も花冷え(^^;

 祭日の月曜日にさぼったので雑誌処理が間に合わず、今週は単行本のみでございます。雑誌を楽しみにしているお客さまには申し訳ないですm(_ _)m

 てなわけで今週の新着目録です。

 まずは西谷祥子。14タイトル27冊一挙です。

 

 「マリイ・ルウ」はマーガレットコミックスの記念すべき通巻第1号。「レモンとサクランボ」は通巻4号です。どちらも元ビニカバ付で初版です。

 

 おつぎは土田よしこ5タイトル。土田よしこもスッカリ見かけなくなってきました。

 

 相変わらず人気の高い巴里夫です。最近だんだんと出難くなっております。バラではありますが、カバーの弱い若木にしては程度良好です。

 

 店主お気に入りのこやのかずこも2冊。これもなかなか出難くなってきました。

 男性向けでは今週3点。

 

 田川滋「とわいらいと通信」はSFショートショート作品集で、なかなか楽しめる漫画です。個人的にはお気に入り(^_^)

 最後に風虎通信最新本「ソヴィエト・ロシア・ウクライナのコンピュータ」。宇宙の傑作機の番外編です。

 旧共産圏のコンピュータの歴史が分る国内唯一の書籍だと思われます。この本の中に3値論理コンピュータというものがが出てきます。
  実は店主は元ソフトウェア・エンジニアでして、私もこの3値論理コンピュータというものを個人的に検討したことがあります。でもまあその時はノイズの問題で難しいだろうとあっさり諦めました。
  さすがソ連恐るべき根性です(^^;。

 

 

3月19日(土)
天気(晴)
売上
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
うなだれ3乗

 

 相変わらず目が痒いです(T_T)。水ぬるむ頃っつーのに売上は相変わらず冷え冷えです_| ̄|○

 今週の新着目録は宇宙ものと花とゆめです。

 「花とゆめ」は1975年から76年にかけてです。創刊1周年を過ぎ、発掘した新人も出てき始め、連載も「ガラスの仮面」、「スケバン刑事」、「はみだしっ子」、「チリリンふたりのり」などのヒット作が出始め安定期を迎えます。

 今回のお勧めは、まずは巴里夫の単行本未収録3作品。

  

 他は1976年9月30日大増刊のギャグ特集が面白いです。赤座ひではると三原順の交換パロディはちょっとお勧めです(^_^)。

 宇宙ものは以下のラインナップです。2冊だけですが、ソビエト宇宙ものもあります。

 

 

 

 これは宇宙ものではありませんがちょっと面白いので紹介。

 SF物の翻訳や「宇宙塵」の発行で有名な小隅黎の訳本です。これを読んで本当に作れるかというとかなり疑問ではありますが(^^;

 

3月12日(土)
天気(晴のち曇時々雨)
売上_| ̄|○_| ̄|○
うなだれ2乗

 

 

 3月になってパタッと売上がとまりました。スギ花粉のせいかもしれません。ああ花粉症で目が痒いです(T_T)。

 今週の新着目録です。別冊マーガレット2年+α分と単行本がちょこちょこです。

 まず単行本の方は男性向きでみなもと太郎と永島慎二です。

 翠楊社グランドコミックスシリーズで著者の少女マンガを含めた初期短編集です。

 

  

 こちらは東考社からでた「真夜中の仔猫」。みなもと太郎のシリアス物を集めた唯一の短編集です。状態派もひとつですが、かなりレアな上にサインとカット付です。

 女性向けには忠津陽子と山本優子。あまり解説はいらないかな?

 

 

 別冊マーガレットは1974年から75年に掛けて。このころ丁度「花とゆめ」の創刊がある頃で、別マからずいぶん作家が移動しました。そんなわけで作家の入れ替わりが激しい時期です。「花とゆめ」への移籍組の代表は、こやのかずこ、三原順、山田ミネコ等。兼任は和田慎二、美内すずえ等。

 この時期の別マの注目は、こやのかずこと河あきらです。どちらも絶頂期に入る時代です。

 

 嘘か誠か分らないけど5万通の投書がきたという人気作「あいらぶ湯」シリーズ。その後移籍した「花とゆめ」においてもリメイク版が発表されます。

 来週の予定は未定ですm(_ _)m。ついでに21日の祝日はお店を休ませて頂きますm(_ _)m。

 

 

3月5日(土)
天気(曇)
売上_| ̄|○

 

 先週に引き続き市場で雑誌仕入れてしまいました(^^;。置き場所がやばいなぁと思っていたところにクルマで売りに来たお客さんが(^^;。店がもう足の踏み場がありません。さすがにやばいので夜なべ仕事をして市場に売りに出かけました。台車で2往復もしましたが、思っていたよりはお金になりました(^^;。でもまだお店は片づかない_| ̄|○

 今週は、ほぼマーガレットだけです。1974年ですが、残念なことに前半3冊ほどヌケがあります。個人的には志賀公江の「ビーナスへの道」最終回が読めなかったことが悲しいです(T_T)。そのかわり講談社から移ったあべりつこ(阿部律子)の単行本未収録が読めたことが最高でした。

 単行本の方では時々取り上げてきましたが、あべりつこは個人的に凄く好きな作家の一人です。寡作な人で単行本も5タイトル(バージョン違いを除く)しかありません。講談社時代の作品はそれなりに単行本化されていますが、集英社(マーガレット・ぶ〜け)時代の物はあまり単行本になっておりません。

 デビューは1970年なかよし増刊8月号「おにいちゃんとトコとX」。可愛い絵柄(いまなら萌え系として通用しそう(^_^))と心暖まる作風を主体としていましたが、時代的に適合しなかったのかヒット作には恵まれなかったようです。初期は、なかよし・フレンドで活躍し74年にマーガレットに移り、しばらくのブランクの後ぶ〜けで作品を発表しますが、1981年を最後に名前を見かけなくなりました。絵柄や作風などが、どことなくこやのかずこを彷彿とさせます。

 長々と脱線しましたが、今週の新着目録です。

 

 マーガレットでの唯一の連載作品、「ひっこめ!全ガキ連」。双子の少女とガキ大将達を巡るコメディ物です。両親が発明家で双子の片割れが実は・・・という設定です。

 

 コミックスでも一番人気があり、代表作ともいえる「テキは強いぞ手ごわいぞ!」。ほのぼのとした作風が実にあべりつこらしい「春の日のおかーちゃん」。

  

 他にもけっこうな人気があって、コミックスには十分な長さがあったのになぜか単行本にならない有吉京子の「デュデュの大冒険」や、岩館真理子の意外な作品「ただいま片思い・・・」

 

 べらぼうな作品数の西谷祥子や丘けいこの単行本未収録も相変わらずあります。意外とディープな1974年マーガレットです。

 雑誌以外は今回ひとつだけですm(_ _)m

 いしいひさいち選集「ドーナツブックス」です。現在も刊行が続いているシリーズです。バラでは珍しくないですが、32冊もまとめて揃うのは珍しいと思います。

 タイトルの「ドーナツブックス」は「ピーナッツブックス」のパロディで、各巻に付けられたサブタイトルも有名な文芸作品からのパロディとなっています。いしいひさいちが堪能できるシリーズです(^_^)

 来週の予定はちょっと未定です。確定申告もしなきゃなんないし(^^;

 

 

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮