仲能健児
「おまえはオレから逃げられない」「オレは神になる者だ」謎の言葉と共に現れた1匹の猿。それは宇宙と自然の歯車のわずかな誤差から生じた悪意の塊だった。インドを放浪する通称ジャパニは、完璧な神を目指そうとする猿に付きまとわれる。
そして悪夢のような逃走劇が始まる。
インド放浪のエッセイ漫画を得意とした仲能健児が描いた唯一のオリジナルストーリーでの単行本。
これは奇作を超えた怪作だ。
サドゥー(ヒンズー教の行者)の頭を食うことによって神に近づこうとする猿。