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『赤い松葉づえ』 1巻・3巻
牧かずま
昭和33年頃 東洋漫画社
 1巻・15,000円 売切
 2巻:20,000円 売切
 3巻・20,000円 売切



 

 『赤い松葉づえ』は、昭和33年頃の講談社「なかよし」に於いて連載された。1巻の巻頭の言葉に依れば、この連載終了後の直後の9月に加筆修正を加えて単行本が出されたとある。

 『赤い松葉づえ』は、牧かずまの代表作の筈である。しかし、その割には情報はかなり少ない。「なかよし」での連載時期も昭和33年と分かるだけで、具体的な連載時期や連載回数も不明である。単行本自体も1巻目に全5巻で刊行する予定が記載されているが、本当に5巻目が発行されたかは、当店では確認できませんでした(この点ご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡下さい)。

 主人公は、片足が不自由だけど美しく心優しい姉千草と勝ち気ででわがままな妹千鳥の二人の姉妹。
 両親は行方不明で、ただ一人の肉親であったおじいさんが亡くなり、姉妹は東京のおばさん宅に身を寄せることとなりました。しかし東京でも妹千鳥はサーカス団に連れ去られ、 姉千草もスリと間違えられて少年院に入れられたりと苦難の道を辿ります。

 この様にあらすじを記述すると、少女漫画としてはかなりべたな展開かつめまぐるしい展開ですが、構成がしっかりしているので結構読み応えはあります。
 全貌がはっきりしないのが本当に惜しまれます。

  7月13日追記:5巻をお持ちだというお客さまからご連絡がありました。これで全5巻完結ということが判明しました。

 2012年2月25日;2巻を追加しました。

東京都公安委員会許可第301020205392号 書籍商 代表者:藤下真潮